食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu04450590149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、ビタミンDの食事摂取基準に関する科学的意見書案について意見公募 |
資料日付 | 2016年3月21日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)は3月21日、ビタミンD(vitamin D)の食事摂取基準(Dietary Reference Values: DRVs)に関する科学的意見書案(179ページ)を公表し、2016年5月16日までの意見公募を開始した。概要は以下のとおり。 1. この意見書案では、成人(訳注:18歳以上)、乳児(訳注:1歳未満)・小児(訳注:1歳以上18歳未満)、妊婦・授乳婦のビタミンDのDRVsが提案されている。 2. EFSAは、利害関係者らから基準を満たして送られるすべての意見等を評価する予定である。これらの意見等は、EFSAの関連する科学パネルによってさらに検討され、関連性が認められた場合には、考慮に入れられる。 3. 当該意見書案の抄録 欧州委員会(EC)からの要請を受けて、EFSAの「栄養製品、栄養及びアレルギーに関する科学パネル」(NDAパネル)は、ビタミンDのDRVsを算定した。 NDAパネルは、血清中の25ヒドロキシビタミンD (25(OH)D)濃度(皮膚で産生されるビタミンD及び食事由来のビタミンDの両方の量を反映する)を成人及び小児の人口集団におけるビタミンDの栄養状態の生体指標として用いることができると考える。NDAパネルは、血清中の25ヒドロキシビタミンD濃度と、(1)成人、乳児及び小児における筋骨格系の健康アウトカム並びに(2)妊娠関連の有害な健康アウトカム、との関連性に関する科学的根拠にばらつきがかなりあることに留意する。NDAパネルは、すべての人口集団について、ビタミンDの平均必要量(Average Requirements: ARs)及び集団別参照摂取量(Population Reference Intakes: PRIs)を算定することはできないと考え、このため目安量(Adequate Intakes: AIs)(※訳注)を設定する。NDAパネルは、全体的な科学的根拠及び不確実性を考慮に入れ、AIsを設定する観点から、血清中の25ヒドロキシビタミンD濃度50nmol/Lが適切な目標値であると考える。 成人におけるビタミンDのAIを15μg/日と設定する。これは、メタ回帰分析に基づき、また、この摂取量において人口集団のほとんどの血清中の25ヒドロキシビタミンD濃度が目標値の50nmol/Lに近似する又は50nmol/Lを超えることを考慮したものである。当該メタ回帰分析に基づき、1~17歳児におけるビタミンDのAIを15μg/日と設定する。乳児を対象とした試験に基づき、生後7~11か月の乳児におけるビタミンDのAIを10μg/日と設定する。妊婦及び授乳婦についてNDAパネルは、非妊娠女性及び非授乳女性と同じAI、即ち15μg/日を設定する。 NDAパネルは、皮膚で産生されるビタミンDの量を最小限とする条件の下で収集されたデータに基づき、当該メタ回帰分析が行われたことを強調しておく。皮膚で産生されるビタミンDの存在により、食事由来のビタミンDの必要量は、少ない又はゼロになる可能性もある。 ※訳注:目安量とは、推定平均必要量・推奨量を算定するのに十分な科学的根拠が得られない場合に設定される指標で、ある性・年齢層に属する人々が、良好な栄養状態を維持するのに十分な量である。 当該意見書案は、以下のURLから入手可能。 http://www.efsa.europa.eu/sites/default/files/consultation/160321.pdf |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
URL | http://www.efsa.europa.eu/en/consultations/call/160321 |