食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu04450420149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、食品の藍藻毒汚染、ばく露及び毒性に関する分析・レビューを公表 |
資料日付 | 2016年3月22日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)は3月22日、食品の藍藻毒汚染、ばく露及び毒性に関する分析・レビュー(2016年2月10日採択、309ページ)を公表した。概要は以下のとおり。 この報告書は、フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)とイタリア高等保健研究所(ISS)が作成した。本報告書は、1)食品における様々な藍藻毒汚染、2)藍藻毒検出のための分析手法、3)藍藻毒の毒性学的プロファイル、4)藍藻の毒性に影響する環境要因、5)藍藻毒と他の化学物質との混合による複合影響について広汎に行われた文献調査に基づいている。また、国際的に採用されている、食品又は飲料水中の藍藻毒に関するガイドライン値又は健康上の注意喚起レベルのレビューも行っている。 収集された文献を分析した結果、それらの多くが、既知の約100種類のミクロシスチン(MC)のうち、単一のミクロシスチンバリアント(MC-LR)に焦点を当てていると判明した。汚染に関する多くの論文は、検出手法の不備により質的に限界があることから、ばく露評価では考慮されなかった。健康参照値(health based reference value)を導き出すのに役立つ毒性学的研究はほとんどなかった。それらの多くが、実際のヒトへのばく露が十分反映されない腹腔内注射を用いていたからである。 更に、これらの毒性学研究は、十分に特徴が解明されていない藍藻毒抽出物を用いて行われ、単回投与で単独のパラメーターに注目し、影響の定性記述をデータ抽出には用いなかったとして専ら作用機序を解明しようとした。 入手可能なデータが非常に限定的である中で、ばく露のシナリオも示されている。ばく露集団に対する健康影響に関しては、決定的な結論は引き出せないであろう。 しかし、MCによる汚染に関しては、魚及び貝類を摂取する消費者及び藍藻類サプリメント(BGAS)を摂取する消費者に対しては、リスクとなるばく露の可能性を示すエビデンスが示された。 また、多くのデータギャップが明らかにされた。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
URL | http://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/998e |