食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu04440310149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、毒性学的懸念の閾値(TTC)手法の検証及び新しいTTC決定樹の作成に関する会議報告書を公表 |
資料日付 | 2016年3月10日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)は3月10日、毒性学的懸念の閾値(Threshold of Toxicological Concern: TTC)手法の検証及び新しいTTC決定樹の作成に関する会議報告書(2016年2月16日承認、50ページ)を公表した。概要は以下のとおり。 1. 分析方法の向上の観点から、より多くの意図しない化学物質が食品や飲料水を含めて我々の環境及び我々の体内から検出されることを予測することができる。 TTC手法は、ハザード(危害要因)のデータが不完全であり、ヒトのばく露が見込まれる場合における化学物質の安全性評価のための選別及び優先順位付けのツールである。特定化合物に特化した評価及び毒性データが利用可能である場合又は既存の規則に基づきそのような評価及びデータが求められる場合において、TTCは適用されない。 2. EFSAと世界保健機関(WHO)は、これまでの活動及び勧告を踏まえ、現行のTTC手法を検証し、いくつかの修正を提案するこのプロジェクトに着手した。専門家研究集会が、データの公募及び公開の利害関係者会合を通じて告知され、開催された。専門家らは、TTC手法は、(1)科学的リスク評価の原則に基づいたものであり、(2)化学物質の低用量ばく露を評価するための、また、ヒトの健康リスクの評価のため更なるデータが必要とされる化学物質を特定するための、選別ツールとしての目的に適している、と結論づけた。専門家グループは、現在の最新科学及び利用可能な毒性学的データベースを検討し、TTCの概念を改良及び拡大するための提言を出し、また、段階的な手法(改訂した決定樹)を提案した。 3. 既知の遺伝毒性発がん物質からの線形外挿法に基づき、遺伝毒性化合物について提案されたTTCの0.0025μg/kg体重/日は、(訳注:有害影響からヒトを)十分に保護するものである。高活性発がん物質(即ち、アフラトキシン様化合物、アゾキシ化合物、N-ニトロソ化合物及びベンジジン類)は例外とされ、現行のTTC手法の対象から除外される。非DNA反応性発がん物質は、TTCの他の段階によって既に対処されている。無機化学物質、金属類、有機金属類、タンパク質類、ステロイド類、有機ケイ素化合物のような一部の種類の物質類について、TTCは適用されない。 4. 既存のデータベースの併合及び研究例の明確な選択基準の確立を踏まえたTTC及びクレイマー手順に資するデータの恒久的なリポジトリの必要性を含め、TTC手法を更に強化するための多数の勧告が出された。 本報告書に反映された「TTC手法に関するEFSA・WHOの研究集会の結論及び勧告案」に関する意見公募の結果についての技術的報告書(2016年3月4日承認、2016年3月10日公表、71ページ)は、以下のURLから入手可能。 http://www.efsa.europa.eu/sites/default/files/scientific_output/files/main_documents/1000e.pdf |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
URL | http://www.efsa.europa.eu/sites/default/files/corporate_publications/files/1006e.pdf |