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資料管理ID syu04430420450
タイトル 欧州疾病予防管理センター(ECDC)、Eurosurveillance誌の論説「プラスミド媒介性コリスチン耐性(mcr-1遺伝子):3か月を経て明らかになったこと」を紹介
資料日付 2016年3月4日
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概要(記事)  欧州疾病予防管理センター(ECDC)は3月4日、Eurosurveillance誌の論説「プラスミド媒介性コリスチン耐性(mcr-1遺伝子):3か月を経て明らかになったこと」を紹介した。
 昨日のEurosurveillance誌に発表された論説記事では、プラスミド媒介性コリスチン耐性遺伝子(mcr-1)の拡散の現況を取り上げている。また、既発表論文から入手したデータをまとめ、患者の安全についてまた異なる注意を喚起している。
 この数か月間に蓄積された証拠から、mcr-1遺伝子が複数の大陸に拡散していること、食料生産動物、環境、食肉、野菜、また患者、無症状のヒトから分離された細菌に当該遺伝子が検出されていることが示された。更に著者は、非常に移動しやすい当該遺伝子が、多くの細菌種及び多様なプラスミドからも発見されていると述べている。
 例えばヒトでは、カルバペネム耐性腸内細菌科細菌やアシネトバクター属菌などの高度耐性菌に感染し治療方法が限定されている患者に対して、コリスチンが治療薬として使用されている。mcr-1遺伝子の出現及びヒト及び動物用医薬品の双方におけるコリスチン使用の増加によって、カルバペネム及びコリスチンの双方に耐性を持つ腸内細菌科細菌による集団感染が頻繁に起きる可能性がある。
 論説記事は、欧州及びそれ以外の病院はこの新たな脅威にもっと注意を払うべきであり、医療におけるmcr-1陽性腸内細菌科細菌の拡散防止のために、幾つかの実用的かつ相応の準備の選択肢を考慮すべきであると述べている。
 当該論説記事(Eurosurveillance
, Volume 21
, Issue 9
, 03 March 2016、Plasmid-mediated colistin resistance (mcr-1 gene): three months later
, the story unfolds)は以下のURLから入手可能。
http://www.eurosurveillance.org/ViewArticle.aspx?ArticleId=21403
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) Eurosurveillance
情報源(報道) 欧州疾病予防管理センター(ECDC)
URL http://ecdc.europa.eu/en/press/news/_layouts/forms/News_DispForm.aspx?ID=1370&List=8db7286c-fe2d-476c-9133-18ff4cb1b568&Source=http%3A%2F%2Fecdc%2Eeuropa%2Eeu%2Fen%2FPages%2Fhome%2Easpx