食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu04420490343 |
タイトル | フランス衛生監視研究所(InVS)、フランスにおけるアニサキス症の発症率に関する2010~2014年の後ろ向き調査報告を発表 |
資料日付 | 2016年2月16日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | フランス衛生監視研究所(InVS)は2月16日、フランスにおけるアニサキス症の発症率に関する2010~2014年の後ろ向き調査報告を発表した。 生魚(寿司)の喫食の増加のような新たな食習慣の普及以降のフランスにおけるアニサキス症発症率の評価を実施した。ここ数年でファストフード店及び宅配の寿司店、日本料理店が急増した。家庭による生魚料理の購入は2005~2014年に762トンから2 ,540トンへ増加した。 本研究2010~2014年に実施され、フランスの全ての寄生虫及び細菌学の大学病院の研究室で収集したデータに基づいている。また国家アレルギー監視ネットワーク(RAV)及び情報システム医療プログラム(PMSI)のデータ分析も実施した。 37人のアニサキス症が寄生虫学の研究室によって報告された。感染が確実とされる患者は6人で、消化器の検体中に幼虫が確認された。感染の可能性がある患者は13人で、生魚喫食後の腹痛及び抗アニサキス沈降素に陽性反応を示した。アニサキスによるアレルギー症は18人で、魚の喫食後急性アレルギー症状及び抗アニサキスIgE抗体の存在を示した。更に同期間にアニサキスによって重篤なアレルギー症状を示した患者6人がRAVへ報告された。PMSIのデータ分析によって、アニサキス症が主要診断又は関連のある診断であった入院患者43人を確認した。 過去の研究と比較して今回の研究でアニサキス症が減少していることが示された。フランスにおけるアニサキス症の発症率の評価についての研究において、本研究は1987年に発表されて以来の研究である。本研究によって、この25年間にアニサキス感染症の発症率は減少したと考えられる。 RAVは2002年以降フランスで1363件(68~141人/年)の重度のアナフィラキシーの報告を受けた。そのうち8人はアニサキスに関連しており、全て2009年以降に発生している。即ちこのアレルギーの原因は新たに出現した。公衆衛生におけるアニサキスのアレルゲン性の可能性の重要性をさらに調査する必要性が本研究によって示された。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | フランス |
情報源(公的機関) | フランス衛生監視研究所(InVS) |
情報源(報道) | フランス衛生監視研究所(InVS) |
URL | http://www.invs.sante.fr/beh/2016/5-6/pdf/2016_5-6_1.pdf |