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資料管理ID syu04420480149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、外部科学報告書「主な家畜種におけるトキソプラズマ・ゴンディに関する実験研究」を公表
資料日付 2016年2月16日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は2月16日、外部科学報告書「主な家畜種におけるトキソプラズマ・ゴンディに関する実験研究」を公表した(161ページ、2016年2月4日発行)。
 数多くの文献精査の終了後、(1)抗体の検出とToxoplasma gondiiの存在の関連性、(2)組織嚢胞の解剖学的分布、(3)農場における感染リスク要因を考察する上での主要な知見の欠如に対処するために、主な家畜種(牛、小型反すう動物、豚、馬、家きん類)について実験研究が実施された。
 牛及び馬のと畜場での研究では、MAT(改良凝集試験)による抗体検出とマウスバイオアッセイ又はMC-PCR(磁気捕捉ポリメラーゼ連鎖反応法)による組織中のT.gondiiの検出が一致していないことが提示された。マウスバイオアッセイの陽性結果が牛及び馬で得られ、消費者の感染リスクの可能性が示唆された。自然感染した豚及び鶏では、検査と使用された検体基質によって一致していたが、かなり公平な結果と考えられた。仔牛、めん羊、豚、鶏、七面鳥は実験的にT.gondiiに感染させた。仔牛では様々な組織が検査され、T.gondiiが回収されたが、明確な好発部位は特定できなかった。豚とめん羊では、いろいろな可食組織(骨格筋など)間での寄生虫負荷量には殆ど差がなかった。鶏及び七面鳥では、好発部位は脳と心臓がはっきりと特定でき、胸筋、大腿筋、手羽元の筋肉に比べて寄生虫負荷量は高くなっていた。陽性のオーガニック採卵鶏でのバイオアッセイでは、可食部位である手羽元は25%(8/32)が検査陽性であり、消費者の感染リスクの可能性が示された。
 オランダの舎飼い乳用山羊のT.gondii血清有病率はかなり低く、農場のネコの存在と関連性があった。英国では、感染豚のいた農場は限定的で、豚のT.gondiiへのばく露は低いとみられる。ドイツでは、開放型飼育の採卵鶏の場合、大規模有機農場と比較して小規模裏庭飼育農家で感染頻度が上がっていた。
 めん羊と豚でのワクチン接種実験において、T.gondii S48株へのワクチン接種は組織嚢胞形成を減少させていた。
 当該報告書は以下のURLから入手可能。
http://www.efsa.europa.eu/sites/default/files/scientific_output/files/main_documents/995e.pdf
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/995e