食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu04390150149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、食品添加物としてのコチニール・カルミン酸・カルミン類(E 120)の再評価に関する科学的意見書を公表 |
資料日付 | 2015年11月18日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)は11月18日、コチニール・カルミン酸・カルミン類(cochineal , carminic acid , carmines)(E 120)の再評価に関する科学的意見書(2015年10月27日採択、65ページ)を公表した。概要は以下のとおり。 1. コチニール・カルミン酸・カルミン類(E 120)は以前、JECFA (訳注:国際連合食糧農業機関(FAO)/世界保健機関(WHO)合同食品添加物専門家会議)及びSCF(訳注:食品科学委員会)によって評価されている。両機関は、ともに許容一日摂取量(ADI)を5mg/kg体重/日と設定した。 2. 「食品添加物及び食品に添加される栄養源に関する科学パネル」(ANSパネル)は、E 120についての欧州委員会(EC)による成分規格の表題が、明示されている食品添加物と十分に一致していないことに留意した。このためANSパネルは、この表題を「E 120コチニール抽出物・カルミン酸・カルミン類 (cochineal extract , carminic acid and carmines)」(使用されている原材料をより正確に反映させるもの)と修正することを提案する。また、ANSパネルは、E 120が食品中の毒性成分への重要なばく露源にならないことを確保するため、(訳注:E 120の)不純物として存在する特定の毒性成分の上限値に関して成分規格を更新する必要があることに留意した。 3. コチニール抽出物・カルミン酸・カルミン類に関するADME試験(訳注:吸収、分布、代謝、排泄に関する動物体内運命試験)は、評価のために利用可能ではなかったが、カルミン類は体内に吸収され、分布することが間接的な証拠により示唆される。ラット又はマウスを用いて行われた急性毒性試験、短期毒性試験、亜慢性毒性試験、発がん性試験、生殖・発生毒性試験では、毒性学的な潜在能力は示されなかった。遺伝毒性に関する利用可能な知見の検討により、カルミン酸には遺伝毒性のないことが示された。 4. 現在のデータベースでは、SCFが1983年に設定したカルミン(カルミン酸を約50%含有)のADIの5mg/kg体重/日を変更する理由はない、とANSパネルは結論づけた。ANSパネルは、このADIをカルミン酸含有量に換算して示すこと(カルミン酸で2.5mg/kg体重/日に相当)が望ましいと結論づけた。ANSパネルは、アレルギー反応についての閾値用量を設定することができないため、(訳注:E 120の)製造過程に適切な精製工程を導入することにより、E 120においてタンパク質性化合物のような(訳注:アレルギー反応を)誘発するアレルゲン類(eliciting allergens)へのばく露を避けることが賢明であると考えた。精度を高めたばく露量評価によって、特定銘柄への志向を反映させないシナリオでのE 120へのばく露量は、すべての人口集団(訳注:全年齢群)にわたり、カルミン酸のADIの2.5mg/kg体重/日を下回ることが示される。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
URL | http://www.efsa.europa.eu/sites/default/files/scientific_output/files/main_documents/4288.pdf |