食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04370620450
タイトル Eurosurveillance:「欧州疾病予防管理センター(ECDC)は欧州における薬剤耐性及び抗菌性物質の消費に関する2014年調査データを公表」
資料日付 2015年11月19日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  Eurosurveillance (Volume 20
, Issue 46
, 19 November 2015)に掲載された記事「欧州疾病予防管理センター(ECDC)は欧州における薬剤耐性及び抗菌性物質の消費に関する2014年調査データを公表」の概要は以下のとおり。
1. 11月18日の第8回欧州抗生物質適正使用啓発の日に関連して、ECDCは欧州薬剤耐性サーベイランスネットワーク(EARS-Net)の年間報告書を公表した。
2. 薬剤耐性に関するデータでは、フルオロキノロン、第三世代セファロスポリン、アミノグリコシド、及びこれら三つの抗生物質系統全ての組合せに耐性であるKlebsiella pneumoniae分離株の割合が、過去4年間に欧州連合(EU)/欧州経済領域(EEA)レベルで著しく増加していた。顕著な増加はK. pneumoniaeにおけるカルバペネム耐性でも観察された。
3. 大腸菌については、第三世代セファロスポリン耐性、及びフルオロキノロン、第三世代セファロスポリン、アミノグルコシドの複合耐性がEU/EEAレベルで著しく増加していた。複合耐性の増加及びカルバペネムなどの抗菌性物質の最終ライングループへの耐性が増加していることが懸念の大きな要因及び欧州の患者の安全性に対する脅威となっている。
4. 2014年の薬剤消費データから、EU/EEAの市中での抗菌性物質総消費量は1日当たり住民1
,000人当たり21.6規定一日用量(DDD)となった。過去に観察された各国内の薬剤消費の大きなばらつきは依然としてあった。1日当たり住民1
,000人当たりの包装数(処方においてより良い推定量)で薬剤消費量を表示した場合では、5か国(デンマーク、ルクセンブルク、スロベニア、スペイン、スウェーデン)が2010~2014年の間に著しく減少していた。
5. 同時期の病院部門での薬剤消費量(1日当たり住民1
,000人当たりのDDDで表示)は顕著な増加傾向がみられた。この時期、カルバペネムなどの特定の抗生物質系統の消費が、EU/EEAレベル及び数か国において著しく増加していた。抗生物質の大半は市中(病院外)で消費されているが、病院における薬剤使用が、医療関連感染に関与している多剤耐性菌の拡散の主な原因となっている。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) Eurosurveillance
情報源(報道) Eurosurveillance
URL http://www.eurosurveillance.org/ViewArticle.aspx?ArticleId=21307