食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04370610450
タイトル Eurosurveillance:「2014年6月のルクセンブルクにおける黄色ブドウ球菌集団食中毒に関する症例対照研究、従来型型別法及び全ゲノムシーケンス法の併用による調査」
資料日付 2015年11月12日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  Eurosurveillance (Volume 20
, Issue 45
, 12 November 2015)に掲載された論文「2014年6月のルクセンブルクにおける黄色ブドウ球菌集団食中毒に関する症例対照研究、従来型型別法及び全ゲノムシーケンス法の併用による調査(Investigation of a staphylococcal food poisoning outbreak combining case?control
, traditional typing and whole genome sequencing methods
, Luxembourg
, June 2014)、著者J Mossong(Laboratoire National de Sante、ルクセンブルク)ら」の概要は以下のとおり。
 2014年6月、ルクセンブルクの国際馬術大会において黄色ブドウ球菌集団食中毒が発生し、31人の患者が入院した。そこで、患者及びビュッフェ食材の微生物学的調査、症例対照研究並びに仕出し業者の保菌調査を実施した。患者、食品及び仕出し業者からのStaphylococcus aureus分離株を特性分析し、従来型型別法及び全ゲノムシーケンス法を用いて比較した。遺伝型の同一株(シーケンスタイプST8、spa-type t024、MLVA型4698、エンテロトキシンA FRI100)が10人の患者、しいたけ、塩漬けハム及び3人の従業員から分離された。症例対照研究からバジルペーストのパスタサラダが感染媒介であることが強く示唆された(p<0.001)が、この食材は食べ残しがなく検査できなかった。更に集団感染株とは遺伝的に関連性のない腸管毒素原性株が4人の従業員から検出された。家畜関連シーケンスタイプST398の非腸管毒素原性株が、3つの食材及び従業員2人から分離された。
 集団感染の主な発生原因は、料理の調理後のコールドチェーンが維持されていなかったこととみられる。全ゲノムシーケンス法の結果は、従来型型別法と一致した系統発生的分類となり、同時に毒性及び耐性の特徴の特性分析がなされた。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) Eurosurveillance
情報源(報道) Eurosurveillance
URL http://www.eurosurveillance.org/ViewArticle.aspx?ArticleId=21301