食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04370250109
タイトル 米国国立農薬情報センター(NPIC)、グリホサートのファクトシートを更新
資料日付 2015年10月31日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  米国国立農薬情報センター(NPIC)(訳注:オレゴン州立大学及び米国環境保護庁(EPA)の協力で運営)は10月31日、グリホサート(glyphosate)のファクトシートを更新した。概要は以下のとおり。
1.グリホサートとは
2.グリホサートの短期ばく露が引き起こす徴候や症状は何か
 純粋なグリホサートは毒性が低いが、製品には通常、グリホサートが植物に作用するのを助ける他の成分が含まれている。こういった他の成分は、製品の毒性を強める可能性がある。グリホサート含有製品は、目や皮膚に刺激性を有する可能性がある。グリホサート製品を飲み込むことで、唾液の増加、口腔や咽頭の熱傷、嘔気、嘔吐及び下痢を引き起こす可能性がある。死亡者は、意図的な摂取の場合に報告されている。
3.体内に入るとグリホサートはどうなるか
 ヒトにおいては、グリホサートは容易には皮膚を通過しない。吸収又は摂取されたグリホサートは、比較的速く体内を通過する。大半のグリホサートは、別の化学物質に変換されることなく、尿及び糞便中に排泄される。
4.グリホサートは発がんに寄与する可能性があるか
 一部の研究においては、実験動物に高用量を投与した場合、グリホサートに発がん性の可能性が示唆されている。ヒトにおけるがん発生率に関する研究においては、グリホサート含有製品の使用とがんとの関連において相反する結果が出ている。一部の研究では、グリホサートの使用が非ホジキンリンパ腫に関連していた。
5.グリホサートの長期ばく露による非発がん影響に関する研究はされているか
 妊娠ラットに高用量のグリホサートを反復投与した研究では、グリホサートばく露と生殖発生毒性の関連が認められた。当該用量においてラットの母動物は疾患を発症し、胎児には発育遅延を認め、一部の胎児には骨格異常が認められた。低用量においては当該影響は認められなかった。
 喘息又はその他の疾患とグリホサートばく露を関連付ける情報は認められなかった。
6.小児は成人よりグリホサートに感受性が高いか
 小児は成人と比較して、農薬に対する感受性が特に高い可能性はあるが、現在のところ、小児がグリホサートに対し特異的に高い感受性を示したというデータは認められない。
 更なる情報は、祝祭日を除く毎日、米国太平洋時間午前7時30分から午後3時30分まで、無料通話(1-800-858-7378)にて日本語でも問い合わせ可能。
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) その他
情報源(報道) 米国国立農薬情報センター(NPIC)
URL http://npic.orst.edu/factsheets/glyphogen.html#study