食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu04290490149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、乳及びその他の動物由来食品中に存在するテトラヒドロカンナビノール(THC)に関連するヒトの健康影響に関する科学的意見書を公表 |
資料日付 | 2015年6月26日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)は6月26日、乳及びその他の動物由来食品中に存在するテトラヒドロカンナビノール(THC)に関連するヒトの健康影響に関する科学的意見書(2015年6月5日採択)を公表した。概要は以下のとおり。 THC、より正確には、デルタ-9-テトラヒドロカンナビノール(Δ9-THC)は、大麻(hemp plant)Cannabis sativa由来である。生鮮植物体中においては、総Δ9-THC量の最大90%が非向精神性の前駆体Δ9-THC酸として存在する。 動物由来食品中のΔ9-THC濃度に関する入手可能なデータはほとんどなかったことから、EFSAの「フードチェーンにおける汚染物質に関する科学パネル」(CONTAMパネル)は、ヒトのΔ9-THCへの食事経由急性ばく露を、麻種子由来の飼料原料中に存在するΔ9-THCに関する様々なシナリオを組み合わせて推測した。 乳及び乳製品の摂取によるΔ9-THCへの急性ばく露は、成人では、0.001μg~0.03μg/kg体重/日であった。幼児では、0.006μg~0.13μg/kg体重/日であった。 ヒトでのデータに基づき、CONTAMパネルは、2.5mgΔ9-THC/日(0.036mgΔ9-THC/kg体重/日相当)が最小毒性量 (LOAEL)に相当すると結論付けた。 総合的な不確実係数30を用い、急性参照用量(ARfD)の1μgΔ9-THC/kg体重が導き出された。 推定ばく露量は、多くても、成人でARfDの3%、幼児で13%である。 CONTAMパネルは、報告された複数の濃度で、麻種子由来の飼料原料を使用したことによる、乳及び乳製品の摂取を介するΔ9-THCばく露は、健康影響をもたらす可能性は低いと結論づける。 大麻の全植物体に由来する飼料原料の使用によるリスクに関する評価を行うにしても、Δ9-THCの存在に関するデータが欠落していることから、現時点では実現可能ではない。 CONTAMパネルは、動物組織及び卵の摂取を介するΔ9-THCばく露によると考えられる健康影響リスクに関しても、Δ9-THCの移行の可能性及び動態に関するデータがないことから、結論付けることはできなかった。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
URL | http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/doc/4141.pdf |