食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu04290370164 |
タイトル | オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)、2014年のヒト及び動物における抗生物質の使用及び薬剤耐性に関する報告書を公表し、薬剤耐性に変化はないがより強力な耐性菌の出現が予測されると発表 |
資料日付 | 2015年6月25日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)は6月25日、2014年のヒト及び動物における抗生物質の使用及び薬剤耐性に関する報告書を公表し、薬剤耐性に変化はないが、より強力な耐性菌の出現が予測されると発表した。 1.近年オランダにおいて、多くの薬剤に対する耐性に変化はなく、抗生物質の使用量はわずかに減少した。しかしヒトに感染症を引き起こす細菌において、最終手段として使用される抗生物質に耐性を示すものが増加しており、適切な薬効を示す抗生物質の選択がだんだんと難しくなっている。動物への抗生物質の使用量は数年間にかなり減少したが、2014年はほとんど減少しなかった。 2.オランダにおける一般診療での抗生物質の使用量は3年連続で減少し、2011年の11.37DDD/1000住人から2014年の10.54DDD/1000住人(DDDは規定一日用量を表す)まで減少した。オランダの病院における全使用量は、2012年の71.3DDD/100患者から2013年の74.7DDD/100患者までわずかに増加した。 2014年は多くの抗生物質への耐性の割合は増加しなかった。しかし耐性を獲得した細菌が増加しているのは問題である。病院では、脆弱な患者の治療の最終手段の一つとなっているカルバペネム系抗生物質の使用が増えており、使用されている抗生物質への耐性の増加が観察された。 3.2014年は、乳牛、ブロイラーを除き、家畜における抗生物質の使用量の減少は横ばいとなった。乳牛では、顕著な使用量の減少が依然として見られた。ブロイラーにおける使用量は、2009年以降どの動物種よりも大きく減少したにも拘わらず2014年は増加していた。ヒトにとって重要なセファロスポリン、フルオロキノロンは、牛飼養場で時々使用されていた。動物への使用量の減少は、動物及び動物製品における耐性の低下に繋がった。他には基質特異性拡張型βラクタマーゼ産生菌(ESBLs)出現率の低下が見られた。ESBLsはヒトへ感染することから、これはヒトに対して重要と考えられる。2014年には耐性の低下は横ばい状態になったと考えられる。牛飼養場におけるESBLsの出現率の更なる低減のためにはその分野に更に特別な対策が必要である。 4.NethMap(オランダにおける抗生物質の消費と医学上重要な細菌の薬剤耐性等の情報を提供)は今年で13回目の発行となり、今回は、NetMapのヒトに関する情報及びMARAN(2014年のオランダにおける薬剤耐性と抗生物質の動物への使用)の情報が合わせて発表された。 NethMap及びMARAN(英語、190ページ)のURLは下記のとおり http://www.rivm.nl/dsresource?objectid=rivmp:280981&type=org&disposition=inline&ns_nc=1 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | オランダ |
情報源(公的機関) | オランダ/公衆衛生・環境保護研究所(RIVM) |
情報源(報道) | オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM) |
URL | http://www.rivm.nl/en/Documents_and_publications/Common_and_Present/Newsmessages/2015/Antibiotic_resistance_is_stable_however_more_resistant_bacteria_are_expected |