食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04280080482
タイトル 香港食物環境衛生署食物安全センター、「食事から摂取する非ダイオキシン様PCB(NDL-PCBs)」に関するリスク評価研究報告書を公表
資料日付 2015年6月11日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  香港食物環境衛生署食物安全センターは6月11日、「食事から摂取する非ダイオキシン様PCB(NDL-PCBs)」に関するリスク評価研究報告書を公表した。
 本研究では、香港の市販食品中の標識NDL-PCBs6種類の総和を求め、香港の成人が食事から摂取するNDL-PCBsの量を推定した。現在のところ、NDL-PCBsについて国際的なHBGV (健康影響に基づく指標値)は設定されていないが、欧州の一部の国では6種類の標識NDL-PCBsの総和に対して10ng/kg体重/日をHBGV として設定している。本研究ではこの値を用いてNDL-PCBsの香港の成人に対する健康リスクを評価した。
 結果及び結論は以下のとおり。
1. 結果
(1)本研究では284の混合検体を対象に6種類の標識NDL-PCBsの含有量を分析した。284検体中59検体(21%)から1種類以上の標識PCBs同族体が検出され、その大部分(50検体)が「魚類・海産物及びその製品」の食品群に属していた。また、この食品群では検出された6種類の標識NDL-PCBsの総和も最大だった(平均含有量は0.89μg/kg~0.93μg/kg)。
(2)香港の成人における食事からのNDL-PCBs摂取量については、6種類の標識NDL-PCBsの総和から推定される摂取量の最小値と最大値は平均摂取群で0.68ng/kg体重/日及び1.38ng/kg/日(それぞれHBGVの6.8%及び13.8%)、高摂取群で3.08ng/kg体重/日及び3.84ng/kg体重/日(それぞれHBGVの30.8%及び38.4%)だった。
(3)本研究では、「魚類・海産物及びその製品」が食事からのNDL-PCBsの主な摂取源で、総摂取量の84.3%を占めた。このうち4種類の魚が総摂取量の約50%を占めている。4種類の魚はサーモン(加熱調理済みサーモン及び刺身:19.9%)、ケツギョ(14.7%)、マナガツオ(8.5%)、キグチ(7.5%)である。
2. 結論
 平均摂取群及び高摂取群とも、食事から摂取する6種類の標識NDL-PCBsの総量はいずれもHBGVを下回った。よって、香港市民がNDL-PCBsから悪影響を受ける可能性は大きくない。
 報告書の全文は以下のURLから入手可能(PDFファイル45ページ/英語)。
http://www.cfs.gov.hk/english/programme/programme_rafs/files/RAS53_NDL_PCBs.pdf
 報告書に関するプレスリリースは以下のURLから入手可能。
http://www.cfs.gov.hk/sc_chi/press/20150611_0284.html
地域 アジア
国・地方 香港
情報源(公的機関) 香港食物環境衛生署食物安全センター
情報源(報道) 香港食物環境衛生署食物安全センター
URL http://www.cfs.gov.hk/sc_chi/programme/programme_rafs/files/RSA53_Executive_summary_c.pdf