食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu04270480470 |
タイトル | 欧州疾病予防管理センター(ECDC)、韓国におけるMERS-CoV感染集団の拡大による緊急リスク評価書を更新 |
資料日付 | 2015年6月5日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州疾病予防管理センター(ECDC)は6月5日、韓国におけるMERS-CoV感染集団の拡大による緊急リスク評価書を更新した(9ページ)。 韓国における中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)の感染集団は中東以外では最大規模となった。韓国の集団感染の発端症例のような渡航関連のMERS-CoV感染は予想外のことではなく、また二次感染の例はない。特に着目すべきは感染集団の規模及び感染者が中国へ旅行したことである。しかし、ECDCの評価は、EUへのMERS-CoVの集団感染によるリスクは依然として低く、医療機関のMERS-CoV及び感染防止措置への迅速な配慮の重要性を強調する。 1.韓国への旅行について 韓国の感染者は患者、患者への訪問者、数か所の医療機関の職員及び患者の近親者となっている。これまでのところ、韓国への旅行者に感染リスクが高まったという状況はみられない。しかし、最近韓国で医療機関に掛かったことがある人がEU において急性重症呼吸器疾患の症状が現れた場合は、MERS-CoVの診断を考慮すべきである。 WHOは、現時点で以前と比べてウイルスの作用に変化を示唆するものはなく、ヒトからヒトへの持続的な感染の証拠はないと述べている。しかし、韓国のウイルスの特性分析の詳細はまだわからない。 2.サーベイランスと感染予防は必須 中東でばく露した感染者が欧州へ旅行するリスクが依然としてあり、旅行者について国際的なMERS-CoVサーベイランスは必須である。また、院内感染阻止のための緊急対策が感染拡大防止には欠かせない。ヒトからヒトへの持続的な感染は起こりにくいが、韓国の例のように、特に医療施設内での無防備な濃密接触は2次感染のリスクがある。 前回の評価書更新時の2015年3月8日以降、MERS-CoVにより新たに129人の患者と53人の死亡者が世界で発生している。内訳はサウジアラビア(81人、死亡48人)、カタール(3人、死亡1人)、オマーン(1人)、アラブ首長国連邦(2人)、イラン(1人)、韓国(40人、死亡4人)、中国(1人)。 6月5日付けで更新されたリスク評価書は以下のURLから入手可能。 http://ecdc.europa.eu/en/publications/Publications/middle-east-respiratory-syndrome-coronavirus-rapid-risk-assessment-5-June-2015.pdf |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州疾病予防管理センター(ECDC) |
情報源(報道) | 欧州疾病予防管理センター(ECDC) |
URL | http://ecdc.europa.eu/en/press/news/_layouts/forms/News_DispForm.aspx?ID=1233&List=8db7286c-fe2d-476c-9133-18ff4cb1b568&Source=http%3A%2F%2Fecdc%2Eeuropa%2Eeu%2Fen%2FPages%2Fhome%2Easpx |