食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04270390450
タイトル Eurosurveillance:「野兎病菌のゲノム解析によって確認された2008年、2009年及び2012年にトルコで発生した飲料水源からの感染」
資料日付 2015年5月28日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  Eurosurveillance (Volume 20
, Issue 21
, 28 May 2015)に掲載された論文「野兎病菌のゲノム解析によって確認された2008年、2009年及び2012年にトルコで発生した飲料水源からの感染(Genomic analyses of Francisella tularensis strains confirm disease transmission from drinking water sources
, Turkey
, 2008
, 2009 and 2012 )、著者A. Karadenizli(Kocaeli University
, トルコ)ら 」の概要は以下のとおり。
 トルコではFrancisella tularensisによる水由来の野兎病流行の報告が増えている。本研究では患者から分離されたF.tularensisが飲料水起源か否かを調査するために全ゲノム塩基配列を使用した。3か所の集団感染群で口腔咽頭型野兎病と診断された33人の患者の扁桃スワブ及び水140検体が分析された。患者12人の検体及び水5検体において、微小凝集法及びPCR法によってF.tularensis subsp. holarcticaが確認された。シヴァス、チョルム、コジャエリの3か所での集団感染の患者と水を組み合わせた3組の検体のゲノム解析によって、これらの分離株が2つの新しいF.tularensis B.12の遺伝的クレードに属することが判明した。
 クラスターは、F.tularensisの507のゲノムに基づいた多重配列アラインメントにおける19か所及び15か所の一塩基多型(SNP)によって定義された。それぞれのクラスターから今後の診断に利用するために、1つの同義置換SNPが標準SNP(canSNP)として選択された。コジャエリの患者と水の分離株の組合せの間にSNPは確認されず、シヴァスの分離株の組合せではSNPが1か所のみ認められたが、チョルムの組合せでは7か所のSNPが不一致であった。これらの結果から、患者のF.tularensis分離株が環境汚染源由来であることが全ゲノム配列によって示された。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) Eurosurveillance
情報源(報道) Eurosurveillance
URL http://www.eurosurveillance.org/ViewArticle.aspx?ArticleId=21136