食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04260570450
タイトル Eurosurveillance:掲載論文「2011年10月フランス南部における献血者の血清中の抗体陽性率から判明したE型肝炎ウイルスの広範囲にわたる複数のばく露源」
資料日付 2015年5月14日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  Eurosurveillance(Volume 20
, Issue 19
, 14 May 2015)に掲載された論文「2011年10月フランス南部における献血者の血清中の抗体陽性率から判明したE型肝炎ウイルスの広範囲にわたる複数のばく露源(Seroprevalence in blood donors reveals widespread
, multi-source exposure to hepatitis E virus
, southern France
, October 2011)、著者J M Mansuy(CHU Purpan、フランス)ら」の概要は以下のとおり。
 E型肝炎ウイルス(HEV)の見掛け上の血清中の抗体陽性率は先進国の間でも地理的地域及び免疫測定法の精度によって大幅な差が表れている。ここでは、フランス南部の住民の献血者3
,353人における抗HEV IgG及びIgM抗体の陽性率を決定すべく、実証済みの検査手法を用いた。献血者は2011年10月の第2週までに献血を行った。特別なアンケートを用いて、人口動態及び疫学情報を収集した。また、591検体についてHEV RNAも検査した。
 全体的な血清中のIgG抗体陽性率は39.1%で、地理的地域によって20%~71.3%の差があった(p<0.001)が、血清中のIgM抗体陽性率は3.31%であった。抗HEV IgG抗体は年齢の上昇(p<0.001)、未加熱の豚レバーソーセージ(p<0.001)、内臓(p=0.003)及び二枚貝(p=0.02)の喫食と相関性が見られた。抗HEV IgM抗体は男性(p=0.01)、未加熱の豚レバーソーセージの喫食(p=0.02)と関連していた。HEV RNAは、抗HEV IgM抗体陽性検体99検体のうちの1検体から検出されたが、抗HEV IgM抗体陰性検体492検体からはひとつも検出されたなかった。
 HEVはフランス南部で発症頻度が高くなっている。この地方における食事や調理の習慣だけではHEV流行を説明することはできないことから、他の汚染状況も調査する必要性が示された。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) Eurosurveillance
情報源(報道) Eurosurveillance
URL http://www.eurosurveillance.org/ViewArticle.aspx?ArticleId=21127