食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04260340314
タイトル ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、欧州委員会(EC)が、植物保護剤の有効成分の評価に関する重要課題を議論した旨を公表
資料日付 2015年5月7日
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概要(記事)  ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は5月7日、欧州委員会(EC)が、植物保護剤の有効成分の評価に関する重要課題を議論した旨を公表した(2015年5月7日付け BfR情報提供No.012/2015)。概要は以下のとおり。
 4月24日にECが開催した、「植物保護製剤中の有効成分に関するリスク評価に関する会議」には、欧州食品安全機関(EFSA)、欧州化学品庁(ECHA)、欧州連合(EU)加盟国に加え、産業界からの利害関係者及非政府組織(NGO)が参加した。
 8つの専門家パネルが、認可当局の独立性や、植物保護製剤中の有効成分に関する健康影響評価における基本的な評価基準及び評価過程について話し合った。
 2014年に行われた除草剤グリホサートの有効成分に関する意見募集では、健康影響評価にとどまらず一般的な問題に関する質問・意見が多数寄せられた。これを受け、BfRは、2014年10月のECのフードチェーン・動物衛生常任委員会(SCFCAH)の会議において、寄せられた質問・意見を全ての利害関係者で話し合うことを提案した。
 EC保健衛生・食の安全総局(DG SANTE)は、利害関係者らによるこの活発な話し合いを歓迎し、この会議で行われた忌憚のない意見交換が、欧州の評価当局、EU加盟国、利害関係、NGO、生産者及び植物保護製剤製造者間におけるコミュニケーションの改善への第一歩であるとした。BfRは、この会議は健康影響評価に関する新たな解決策を見つける手がかりとして位置づけられるに相応しいと考えた。
 参加者らは、発がん性及び生殖毒性に関して更なる調査研究及びデータ提出が必要かについて、特に、主として内分泌かく乱作用に関して「低用量による影響」が想定される場合を規制対象とすることについて、活発な議論を闘わせた。
 その結果、極めて高用量の毒性試験は必要ではないという点で合意した。現在の知見に基づけば、有効成分に関する試験要件の一律拡大は必要ない。しかし、提出データの精度向上を含めた法的規制の重要な見直しは、今後数年間のうちに着手しなければならない。
 会議では、また、補助剤(co-formulant)の毒性及び食品中の残留による影響に関する評価の改善が可能であることを確認した。そのためには、今後は、補助剤を定期的に取り組む対象とし、欧州化学品規則(REACH)の設定に関わるデータを、より実践的な方法で活用すべきである。
 最後に、専門家らは、有効成分及び補助剤間における蓄積作用評価の重要性は大きいという点で合意に至った。
 この会議のプログラムは以下のURLから入手可能。
http://ec.europa.eu/dgs/health_food-safety/dgs_consultations/docs/dgs-consultations_working-groups_20150424_agenda_en.pdf
地域 欧州
国・地方 ドイツ
情報源(公的機関) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
情報源(報道) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
URL http://www.bfr.bund.de/cm/343/eu-kommission-diskutiert-kritische-fragen-bei-der-bewertung-von-pflanzenschutzmittelwirkstoffen.pdf