食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu04260070149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、食品添加物ヒドロキシプロピルメチルセルロース(E464)の成分規格変更の安全性に関する科学的意見書を公表 |
資料日付 | 2015年5月5日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)は5月5日、食品添加物ヒドロキシプロピルメチルセルロース (hydroxypropyl methyl cellulose: HPMC , E464)の成分規格変更の安全性に関する科学的意見書(2015年4月14日採択、21ページ)を公表した。概要は以下のとおり。 1. 欧州委員会(EC)からの要請を受けて、EFSAの「食品添加物及び食品に添加される栄養源に関する科学パネル」(ANSパネル)は、HPMC (E464)の成分規格変更の安全性に関する科学的意見を提示する。HPMC中にあるプロピレンクロロヒドリン(propylene chlorohydrin: PCH)の2種類の異性体である1-クロロ-2-プロパノール(1-chloro-2-propanol)及び2-クロロ-1-プロパノール(2-chloro-1-propanol)の上限値を、国際連合食糧農業機関(FAO)/世界保健機関(WHO)合同食品添加物専門家会議(JECFA)が2011年に設定した上限値に合わせるため、0.1mg/kgから1.0mg/kgに引き上げることが要請されている。 2. ANSパネルは、申請者からの申請書類一式を受け取り、追加データをその後要請した。 3. ANSパネルは、(1)全ての情報が利用可能ではないこと、(2)限られた数の認可済み用途(訳注:認可済み用途70件のうちの約20件)のみについてデータが提供され、PCHの他のばく露源が含まれていないため、PCHに対するばく露量が過小評価されている可能性があること、について留意した。また、ANSパネルは、(1)2種類のPCH異性体について利用可能なデータが遺伝毒性ハザードを示唆していること、(2)予備試験から得た利用可能な結果は、発生毒性に関するいかなる結論を出すにも不十分と考えられること、について留意した。また同時に、関連する慢性毒性/発がん性試験において発がん性の作用は観察されなかったため、ベンチマーク用量レベルの下限値を算出できなかった。不純物に対する安全マージンの手法(2012年のEFSAの手引書によって提案されている)も、用いることができなかった。更に、遺伝毒性に対する毒性学的懸念の閾値の手法を検討した場合においても、ANSパネルは、リスクの不存在に関するいかなる結論も出すことができなかった。最後に、計12種類のバッチ(訳注:製造ロット)のHPMCについて提供された分析データによって、PCH濃度が現行の成分規格を遵守していることが示された。 4. ANSパネルは、HPMC中のPCHの上限値を0.1mg/kgから1.0mg/kgに引き上げる成分規格変更の妥当性を裏付けるには、利用可能なデータが不十分であると結論づけた。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
URL | http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/doc/4088.pdf |