食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu04250040373 |
タイトル | スペインカタルーニャ州食品安全機関(ACSA)、カタルーニャ州におけるトータルダイエットスタディ報告書 2012年のヒ素に関する状況を公表 |
資料日付 | 2015年4月13日 |
分類1 | --未選択-- |
分類2 | --未選択-- |
概要(記事) | スペインのカタルーニャ州食品安全機関(ACSA)は4月13日、カタルーニャ州におけるトータルダイエットスタディ報告書 2012年でヒ素に関する状況を公表した。概要は以下のとおり。 第4章 ヒ素 1. 総ヒ素について特に濃度が高い食品群は、魚介類、パン・穀類であった。最も高いのはヒメジで(8.67μg/g生鮮重量)、シタビラメ(6.31μg/g生鮮重量)、エビ(4.69μg/g生鮮重量)、カタクチイワシ(4.57μg/g生鮮重量)も高かった。パン・穀類で最も高いのはコメ(0.18μg/g)、朝食用シリアル(0.031μg/g)であった。 無機ヒ素についても同様に魚介類、パン・穀類で濃度が高かった。魚介類では二枚貝(アサリなど)(0.063μg/g)及びムラサキイガイ(0.048μg/g)が最も高く、パン・穀類では朝食用シリアル(0.028μg/g)及びパスタ(0.011μg/g)であった。 2. 成人男性(20~65歳)の総ヒ素摂取量は216.8μg/日(カタルーニャ州の喫食調査:ENCATによる)、及び259.0μg/日(スペインの喫食調査:ENIDEによる)と推定され、主に寄与するのは魚介類(95%)、続いてパン・穀類(5%)であった。その他の寄与する食品は少ない。 無機ヒ素摂取量は最小値2.56μg/日、中央値3.48μg/日、最大値4.42μg/日(ENCAT)、及び最小値2.45μg/日、中央値3.46μg/日、最大値4.49μg/日(ENIDE)と推定された。中央値のシナリオにおいては、ENCATでは無機ヒ素摂取の47.5%がパン・穀類、16%が魚介類に由来し、ENIDEでは32.99%がパン・穀類、29.86%が魚介類に由来した。パン・穀類のうち最も寄与が大きいのは白パン(0.80μg/日)、続いてパスタ(0.71μg/日)、魚介類ではイワシ(0.11μg/日)、エビ(0.07μg/日)及びムラサキイガイ(0.05μg/日)であった。また寄与が小さいのはメカジキ(0.001μg/日)及びイカ(0.003μg/日)であった。 3. 総ヒ素摂取量の最も高い人口集団は65歳超男性(241.7μg/日)、無機ヒ素摂取量では青年期男性(10歳~19歳)(4.12μg/日)であった。 無機ヒ素について欧州食品安全機関(EFSA)は、1%超過リスクのベンチマーク用量95%信頼限界下限(BMDL01)を参照することを提案し、0.3~8μg/kg 体重/日を定めた。 EFSAは調査した最小及び最大濃度を考慮し、4~75歳の欧州市民の平均無機ヒ素ばく露量0.09~0.87μg /kg 体重/日(95パーセントタイル値0.14~1.41μg /kg 体重/日)と推定した。この値は本調査でカタルーニャ市民について推定した0.05~0.14μg /kg 体重/日より高い。 4. 性差については、全体的に男性の方が喫食を介した無機ヒ素の摂取量は高く、非検出限界下限値未満を0と見なした場合、その差はより大きい。いずれの場合においても、また99パーセントタイル値及び不確実性を考慮しても、一日のばく露量は、EFSAの参照値(0.3μg/kg 体重/日)を下回る。 5. 異なる食品群の総ヒ素濃度の時系列変化は小さく、大きな変化は見られなかった。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | スペイン |
情報源(公的機関) | スペインカタルーニャ州食品安全機関(ACSA) |
情報源(報道) | スペイン消費食品安全栄養庁(AECOSAN) |
URL | http://www.gencat.cat/salut/acsa/html/es/dir1593/doc36571.html |