食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu04190790475 |
タイトル | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)、ヒトへのBSE感染リスクから見た特定危険部位(SRM)除去に関連するリスク評価に関する文書を発表 |
資料日付 | 2014年11月7日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)は1月22日、ヒトへのBSE感染リスクから見た特定危険部位(SRM)除去に関連するリスク評価に関する文書を発表した(8ページ、2014年11月7日付け)。 2014年10月14日、欧州連合(EU)の植物動物食品飼料に関する常任委員会(CPVADAAA)は(EC)No.999/2001の改定案を以下のとおりに提案した。 1.無視できるBSEリスクの国と認定された加盟国のSRM除去義務の廃止 2.SRMリストの軽減案として、腸全体ではなく小腸後部4メートルのみの除去 2014年2月13日、欧州食品安全機関(EFSA)はBSE感染動物での感染性は主に下記の部位に関連があると結論付けた:36か月齢未満の牛の回盲部(小腸後部4メートル)と盲腸。36~60か月齢の牛の回盲部(小腸後部4メートル)と盲腸、腸間膜の一部、60か月齢以上の牛の腸間膜の一部。 ANSESは下記3項目の質問へ回答するように、フランス保健総局(DGS)、競争・消費・不正抑止総局(DGCCRF)及び食品総局(DGAL)から諮問を受けた。 Q1.無視できるBSEリスクの国と認定された加盟国がSRM除去の義務を廃止することに関して: 国際獣疫事務局(OIE)の陸生動物規約の下で無視できるBSEリスクの国の牛へのプリオンの広がりを防ぐ目的の保護措置を考慮して、委員会の提案措置は現状と比較してフランスの消費者のばく露に影響があるか。 A1. 現在の疫学状況の調査のみからSRM除去義務を廃止することは、感染物質への消費者のばく露リスク抑制及び動物へのTSE伝達抑制の管理レベルを下げることになろう。 Q2. SRMリスト(特に腸について)の一部軽減に関して、牛の腸の一部(小腸後部4メートル、盲腸及び腸間膜を除く)の消費を再開することによって、消費者は無視できない割合で定型BSE、非定型BSEにばく露するリスクが増加することになるか 。 A2. EFSAは36か月齢未満の牛の小腸後部4メートル、盲腸及び腸間膜を除去することで、牛の腸及び腸間膜における感染性を10%に抑えることができるであろうと述べている。この定量評価を考慮して、この措置はSRMリストを全廃することに比べて適切であると思料される。 Q3. 2014年2月13日のEFSAの意見書に追加する要素はあるか。 A3. EFSAの2014年7月11日の科学報告書に、非定型BSEのプリオン分布に関する希少なデータの概要が記述されている。(検出法の感度の低さや感染性の不在など)現段階では解釈が難しいが、生化学的及び免疫組織化学的方法によると、定型BSEと非定型BSEの間で、病原性プリオンたん白質の分布に違い(特に中枢神経系とリンパ組織において)が確認されたと述べている。中枢神経系では定型、非定型ともに異常プリオンが検出された。リンパ組織では定型では検出されたが、非定型では検出されなかった。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | フランス |
情報源(公的機関) | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES) |
情報源(報道) | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES) |
URL | https://www.anses.fr/sites/default/files/documents/EST2014sa0233.pdf |