食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04170740149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、高病原性鳥インフルエンザH5N8亜型に関する科学報告書を公表
資料日付 2014年12月15日
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概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は12月15日、高病原性鳥インフルエンザH5N8亜型に関する科学報告書を公表した(32ページ、2014年12月5日承認)。
1.2014年1月からアジアで、また11月に欧州でそれぞれ家きん農場での高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)H5N8亜型の集団感染が報告された。欧州へのHPAI H5N8の侵入及びその後の欧州での拡散は、異なる伝播媒体によるとみられる2つの別々の事件である。感染農場の疫学調査では、ウイルス源を明確に示すものは出ていない。アジアから西ヨーロッパへの渡り鳥の直接の経路は不明である。HPAIウイルスの長距離伝播は、北ユーラシアの繁殖地域でさまざまな鳥の間で交差感染の結果生じたことであろうとの仮説が立てられたが、この仮説には更なる調査が必要である。
2.HPAI H5N8はドイツ及びオランダの野鳥群で検出されている。野鳥類と感染農場の飼育鳥が直接接触したとは考えにくい。家きん農場へのHPAI H5N8の間接的侵入は、ヒト、乗り物、道具、媒介物、生体動物、感染鳥のウイルスに汚染された動物由来産物(例えば糞によって)が関連しているというのが妥当である。オランダでの調査から、4か所の農場には別々に侵入し、農場間での伝播が1件あったことが示された。特に隔離、洗浄、消毒の点における防疫手順の評価を行い、必要箇所は改善することが推奨される。
3.もしHPAI H5N8が複数の野鳥種において低病原性であることが明白な場合は、高リスク地域の野鳥の生鳥及び死鳥に対するアクティブ及びパッシブサーベイランスを戦略的かつ比例的に強化することが、家きん類へのウイルス伝播リスクへの理解を改善することになろう。それはまた、家きん類と野鳥間のウイルス伝播リスク低減対策の計画を促進することにもなる。欧州連合内で進行する状況の適時な分析更新、及びアジアから欧州へのHPAIウイルスが移動したとみられる全ての経路の評価が求められる。
 当該報告書は以下のURLから入手可能。 
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/doc/3941.pdf
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/3941.htm