食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu04170440314 |
タイトル | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、マイクロプラスチックに関するFAQを公表 |
資料日付 | 2014年12月1日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は12月1日、マイクロプラスチックに関するFAQを公表した。概要は以下のとおり。 現在、マイクロプラスチックがフードチェーンへ入ることによる消費者の健康影響の可能性に関して、公の場での議論が行われている。 Q1:マイクロプラスチックとは何か? A1:由来、大きさ及び化学的な組成が異なる微細な粒子で、文献などにおける統一基準はなく、通常、0.001mm~5mmとされている。 マイクロプラスチックには、一次マイクロプラスチック及び二次マイクロプラスチックとがある。一次プラスチックは、顆粒状又はペレット状(樹脂ペレット)のプラスチックで、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)、ポリエチレントレフタレート(PET)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリアミド(ナイロン)及びエチレン酢酸ビニル(EVA)などがあり、主に工業生産される。 二次マイクロプラスチックは、ビニル袋又はプラスチック製のボトルなどの経年・劣化過程において、科学物質の物理的変化により産生される。現在の知見に基づけば、二次マイクロプラスチックが環境中の主要な汚染源である。 Q2:マイクロプラスチックは食品に含まれる場合があるのか? A2:BfRは、現在、マイクロプラスチックの食品への侵入経路、組成、粒子の大きさなどについての信頼できる知見は持たない。基本的に、マイクロプラスチックは、様々な経路で環境中に入り込み、大気、海水、地表水及び地下水などを介して食品に入る可能性がある。2013年には、はちみつからマイクロプラスチックが検出されたとの報道があった。しかし、その検査結果は完全とは言えず、現時点で、論文は1件しかない。また、その物質はマイクロプラスチックではなく、合成繊維の破片である可能性もある。 2014年には、ビール及びミネラルウォーターからマクロプラスチックが検出された可能性があると報告されたが、その粒子の科学的組成など詳細については、報道でも論文でも特定されなかった。 Q3:日用品及び食品中のマイクロプラスチックを分析する手法はあるのか? A3:現時点では、マイクロプラスチックの単一の定義はなく、同定及び定量分析については、有効性が実証され広く認められている手法も存在しない。 Q4:BfRは、マイクロプラスチックに関してどう取り組んでいるのか? A4:BfRは、マイクロプラスチックの摂取及び筋肉への移行による影響について、また、水中及び筋組織から検出されるマイクロプラスチックに関する証拠を定性化及び定量化する手法について、さらなる調査研究を行っている。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | ドイツ |
情報源(公的機関) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR) |
情報源(報道) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR) |
URL | http://www.bfr.bund.de/cm/343/fragen-und-antworten-zu-mikroplastik.pdf |