食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04150330328
タイトル 英国環境・食料・農村地域省(DEFRA)、ドイツで集団発生した七面鳥の高病原性鳥インフルエンザA(H5N8)に関する初期評価を公表
資料日付 2014年11月7日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  英国環境・食料・農村地域省(DEFRA)は11月7日、ドイツの七面鳥で集団発生した高病原性鳥インフルエンザA(H5N8) (HPAI H5N8)に関する初期評価を公表した。概要は以下のとおり。
 ドイツ当局がドイツ北東部(メクレンブルク=フォアポンメルン州)の肉用七面鳥にHPAI H5N8が発生したと報告した。
 生後15週齢鳥を飼育する6か所の飼育舎のうちの一つにおいて、死亡率が高かった。これらの飼育舎での七面鳥の合計飼育数は31
,000羽で、各施設で5
,000羽ほどが飼育されている。
 半径3km及び10kmの重点監視区域に対して、EU指令2005/94/ECに沿った防疫措置がとられた。感染した飼育舎の七面鳥及び監視区域内の他の家きんは全て廃棄された。汚染地域から英国又はその他の欧州連合(EU)加盟国へは、最近は商業貨物は持ち込まれていない。
 過去において、HPAI H5N8ウイルスは、極東地域の数か国、日本、韓国及び中国(北朝鮮との国境付近)で報告された。韓国では2014年初以来、販売される家きん類における集団発生が35件以上報告されている(主として繁殖用アヒルだが鶏も)。さらに、野生の水鳥からのウイルスが検出され、1
,200万羽を超える家きんが殺処分される結果となった。
 中国では、国家計画に基づく定期調査により市場で陽性検体が発見された。日本では、1件の集団発生が報告された。
 韓国及び中国の野鳥から検出されたウイルスの遺伝子を特性分析した結果、2011年に中国で分離されたHPAI H5N1ウイルスのヘマグルチニン(HA)遺伝子と遺伝子配列が非常に類似していた。この新興のウイルスは、クレード(clade)2.3.4.6に分類されたことから、HPAI H5N1ウイルスと鳥集団に同時に循環していた他のインフルエンザウイルスの再集合が生じた結果であることが示された。
 推定される宿主細胞側レセプターへの結合は、HPAI H5N1ウイルスと類似しており、鳥型インフルエンザレセプターに優先的に結合する。このウイルスによるヒトの感染は現時点では報告されていないものの、公衆衛生上のリスクを無視することはできない。
 現時点では、このウイルスが欧州の水鳥に存在するとの証拠はないが、その可能性は排除できない。他に疫学的に説明がつかないことから、このウイルスは、野鳥を介してドイツに侵入した可能性が高い。
 HPAI H5N1感染リスクがより高い鳥類に的を絞って現在行われている英国の野鳥サーベイランスは、極東でのH5N8ウイルスのキャリア集団に関する知見に合致したものとなっている。
 「ドイツの七面鳥で発生した高病原性鳥インフルエンザA(H5N8)に関する初期評価(11月6日付け)」(3ページ)は、以下のURLから入手可能。
https://www.gov.uk/government/uploads/system/uploads/attachment_data/file/372170/poa-hpai-germany-20141106.pdf
地域 欧州
国・地方 英国
情報源(公的機関) 英国環境・食料・農村地域省(DEFRA)
情報源(報道) 英国環境・食料・農村地域省(DEFRA)
URL https://www.gov.uk/government/publications/highly-pathogenic-avian-influenza-h5n8-in-turkeys-in-germany