食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu04130650149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、セレンの食事摂取基準に関する科学的意見書を公表 |
資料日付 | 2014年10月10日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)は10月10日、セレン(selenium)の食事摂取基準(Dietary Reference Values: DRVs)に関する科学的意見書(2014年9月19日採択、67ページ)を公表した。概要は以下のとおり。 1. 欧州委員会(EC)からの要請を受けて、「栄養製品、栄養及びアレルギーに関する科学パネル」(NDAパネル)は、セレンのDRVsを算定した。 2. 血漿中のセレノプロテインP(SEPP1)濃度が頭打ち状態になることが、セレンの必要量を確実に満たし、すべての組織にセレンが十分に供給されていることを示すものであり、また、機能的な体内セレンプールの飽和状態を反映するものと考えられた。この基準は、成人におけるセレンのDRVsの設定に用いられた。セレン摂取量と血漿中のSEPP1濃度の関係に関するヒト試験から得た科学的根拠を検討した。 3. この関係に関する利用可能なデータに不確実性があるため、それらのデータは、平均必要量(Average Requirement)を算定するには不十分であると考えられた。成人の目安量(Adequate Intake: AI)(※)は、70μg/日に設定された。セレンと健康アウトカムの関係を調べた観察研究及びランダム化対照試験の検討によって、血漿中のSEPP1濃度の頭打ち状態に必要な量を上回るセレン摂取量に関連する追加便益についての科学的根拠は得られなかった。 4. 乳児、小児又は青年におけるセレン必要量について利用可能な特定の指標はなかった。生後7~11か月の乳児のAIは、基準体重の違いを考慮に入れ、生後間もない完全母乳育児の乳児の母乳による推定セレン摂取量からの外挿により15μg/日と算定された。小児及び青年のセレンのAIsは、等尺性の測定及び成長係数の適用により、成人のAIsから外挿した。小児及び青年のセレンのAIsは、15μg/日(1~3歳児)から70μg/日(15~17歳)の範囲である。妊娠中にセレン代謝における適応変化が起こることを考慮し、成人女性に設定されたAIが妊娠期間に適用される。授乳婦については、母乳中に分泌されるセレンの量を補うための追加のセレン摂取量が15μg/日と推定され、AIは85μg/日と設定された。 ※訳注:目安量とは、推定平均必要量・推奨量を算定するのに十分な科学的根拠が得られない場合に設定される指標で、ある性・年齢層に属する人々が、良好な栄養状態を維持するのに十分な量である。 更新した本意見書に反映されたセレンのDRVsに関する科学的意見書素案に係る意見公募の結果に関する技術的報告書(2014年10月3日採択、19ページ)は以下のURLから入手可能。 http://www.efsa.europa.eu/en/supporting/doc/670e.pdf |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
URL | http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/doc/3846.pdf |