食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu04090120149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、食品添加物としてのプロピオン酸(E 280)、プロピオン酸ナトリウム(E 281)、プロピオン酸カルシウム(E 282)及びプロピオン酸カリウム(E 283)の再評価に関する科学的意見書を公表 |
資料日付 | 2014年7月22日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)は7月22日、食品添加物としてのプロピオン酸(propionic acid)(E 280)、プロピオン酸ナトリウム(sodium propionate)(E 281)、プロピオン酸カルシウム(calcium propionate)(E 282)及びプロピオン酸カリウム(potassium propionate)(E 283)の再評価に関する科学的意見書(2014年7月3日採択、45ページ)を公表した。概要は以下のとおり。 1. EFSAの「食品添加物及び食品に添加される栄養源に関する科学パネル」(ANSパネル)は、欧州連合(EU)域内で食品添加物として認可されており、食品科学委員会(SCF)及び国際連合食糧農業機関(FAO)/世界保健機関(WHO)合同食品添加物専門家会議(JECFA)によって以前に評価されているプロピオン酸(E 280)、プロピオン酸ナトリウム(E 281)、プロピオン酸カルシウム(E 282)及びプロピオン酸カリウム(E 283)の安全性を再評価した科学的意見を提示する。JECFAは、一日摂取許容量(ADI)を「限定しない」とした。SCFは、プロピオン酸カリウムを保存料のリストに加えることができると結論づけ、ADIを「特定しない」とした。プロピオン酸塩類は、通常の食事中に自然に存在している物質である。 2. げっ歯類を用いた長期試験で報告された前胃過形成は、ヒトに関連する評価項目ではないとANSパネルは考えた。ヒトにこの臓器はないためである。ANSパネルは、報告された食道における可逆性びまん性の上皮過形成の存在を根拠として、イヌを用いた90日間試験における最小毒性量(LOAEL)は飼料中のプロピオン酸1%、無毒性量(NOAEL)は飼料中のプロピオン酸0.3%であると考えた。ANSパネルは、遺伝毒性及び発がん性に関して懸念はないと考えた。現在のデータベースでは、プロピオン酸-プロピオン酸塩類(訳注:E 280~E 283)のADIを設定することはできないとANSパネルは結論づけた。 3. プロピオン酸-プロピオン酸塩類の食品添加物(暴露量への主要な寄与物)用途に起因する暴露量の全体的な平均値及び95パーセンタイル値は、それぞれ0.7~21.1mg/kg体重/日及び3.6~40.8mg/kg体重/日の範囲であった。ANSパネルは、イヌを用いた90日間試験における接触部位への影響を誘発する濃度(飼料中のプロピオン酸1%)が食品中のプロピオン酸-プロピオン酸塩類の最大許容濃度より3倍高いことに留意し、食品添加物として現在認可されている用途及び使用濃度におけるプロピオン酸及びその塩類の最大濃度に起因する安全性の懸念はないと結論づけた。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
URL | http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/doc/3779.pdf |