食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04061050105
タイトル 米国食品医薬品庁(FDA)、伝統製法チーズの製造用木製棚の使用について説明
資料日付 2014年6月11日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  米国食品医薬品庁(FDA)は6月11日、伝統製法チーズの製造に使用する木製棚に関する説明文を発表した。概要は以下のとおり。

 長年の慣行として、チーズ製造業界は木製の板を用いてチーズを熟成させているが、FDAが措置を講じてこれを取りやめにするという懸念談を昨今耳にした向きもあると思われる。誤解のないように言えば、FDAには伝統製法チーズ(artisanal cheese)に木製棚を使用する長年の慣行を禁止するといった考えはない。FDAの食品安全強化法(FSMA)も、そのような措置を義務づけてはいない。

 伝統製法チーズ業界のこうした懸念は、ニューヨーク州の牛乳・酪農製品管理当局からの質問に答えて、FDAが2014年1月に送った回答書がもとで広がったようである。

 木製棚を使用した施設でListeria monocytogenesが検出され、FDAが執行措置を講じた事例がこれまで何件かある。伝統製法チーズメーカーへの立入検査で、2010年以降20%以上の施設でL. monocytogenesが検出された。しかし、これら汚染事案が木製棚の使用に直結していることを示すデータはない。

 FDAの現行規則では、食品に接触する器具等の表面は、公衆衛生上「十分清潔にでき」、「適正に維持でき」るものでなければならないと記載されている。従来FDAは、はたして木がこの要件にかなうのかという懸念を表明し、検査所見にもその旨記述してきた。さりながら今後は伝統製法チーズ業界や州当局者等とも協議し、現行の慣行について更に知見を深め、この種のチーズを木製棚で熟成させることの安全性について話し合い、利害関係者からデータや証拠を集めていく考えである。忌憚のない話合いができるよう期待している。
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) 米国/食品医薬品庁(FDA)
情報源(報道) 米国食品医薬品庁(FDA)
URL http://www.fda.gov/Food/NewsEvents/ConstituentUpdates/ucm400808.htm