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資料管理ID syu04060780305
タイトル 欧州委員会(EC)健康・消費者保護総局(DG SANCO)、欧州連合加盟諸国が各種遺伝子組換え作物栽培を制限もしく禁止する選択を容認する政治的合意に達した旨公表
資料日付 2014年6月13日
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概要(記事)  欧州委員会(EC)健康・消費者保護総局(DG SANCO)は、 6月12日、欧州連合加盟諸国が遺伝子組換え作物(GMO)栽培禁止を容認する政治的合意に達した旨公表した。
さらにDG SANCOは、GMO栽培禁止を容認する欧州理事会(council)の政治的合意を受けたBorg委員の声明文、8項目Q&Aからなる「EUの新規取組」も公表した。声明文の中で、Borg氏は「環境理事会(Environment Council)がGMO栽培提案に関する行き詰まりを打破し、加盟諸国の領土におけるGMO栽培を制限もしくは禁止するという選択を可能にする新しい法的根拠となる政治的合意に至ったことを喜びをもって報告する」としている。
 また、ファクトシートで紹介されている主要なQ&Aは以下のとおり。
Q:GMOはEU域内のいたるところで栽培されることになるのか?
A:否。今回の合意では加盟諸国がその領土全てもしくは一部で、欧州連合レベルでは承認を受けているGMOの栽培を制限もしくは禁止できるという可能性を付与する法的根拠となるものである。
Q:この決定は無期限のものか?
A:制限/禁止もしくは栽培しないとする加盟国の決定は、10年間のGM承認期間に適用される。また、この制度はその期間における加盟国が合法的に栽培禁止を取り下げたり縮小させたりする権利、逆に拡大させたりする権利も保証している。
Q:次のステップは?
A:欧州議会と理事会が第二読会で引き続き議論を行い、このGMO栽培法案は2015年に最終的な採決がなされると思われる。
Q:すでにGMOはEU域内で栽培されているのか?
A:栽培されている。1種類、MON810は商業的にEU域内で栽培されている。このGMOは1998年に承認され、2013年にはスペイン、ポルトガル、チェコ、ルーマニア、スロバキアという5か国で栽培され、栽培総面積は150
,000ha(スペインで137
,000ha)である。これはEUのトウモロコシ栽培面積960万haの1.56%を占め、世界のGM とうもろこし栽培面積5
,740万haの0.26%を占めている。2010年、澱粉用GMばれいしょ「Amflora」のEU域内での栽培と加工が承認されたが2011年以降栽培されていない。
 ファクトシート及びBorg委員の声明はそれぞれ以下のURLより入手可能である。
http://europa.eu/rapid/press-release_MEX-14-0612_en.htm
Http://ec.europa.eu/food/plant/gmo/legislation/future_rules_en.htm
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州委員会(EC)保健衛生・食の安全総局(DG SANTE)
情報源(報道) 欧州連合(EU)
URL http://ec.europa.eu/dgs/health_consumer/dyna/press_room/index_en.cfm