食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu03970850344 |
タイトル | ベルギー連邦フードチェーン安全庁(AFSCA)、飼料中の多環芳香族炭化水素(PAHs)検査及び介入基準値について意見書を公表 |
資料日付 | 2014年2月3日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | ベルギー連邦フードチェーン安全庁(AFSCA)は1月31日、飼料中の多環芳香族炭化水素(PAHs)検査及び介入基準値(limite d’action/action limit:行政が基準値超過や違反事例などに即応するための管理措置をとる介入レベル)について2014年1月17日付で同庁の科学専門委員会(CS)が承認した意見書(28ページ)を公表した。 CSに、飼料で検査するPAHsリスト及び介入基準値について諮問された。現行では12種のPAHs(アセナフテン、アセナフチレン、ベンゾ[a]アントラセン、ベンゾ[a]ピレン、ベンゾ[b]フルオランテン、ベンゾ[k]フルオランテン、クリセン、ジベンゾ[a ,h]のアントラセン、インデノ[1 ,2 ,3-cd]ピレン、フルオランテン、フェナントレン及びピレン)が飼料で検査されており、食品では4種のPAHs(ベンゾ[a]アントラセン、ベンゾ[a]ピレン、ベンゾ[b]フルオランテン及びクリセン)を検査している。 2010年、2011年及び2012年に飼料検査で頻繁に検出されたPAHsはフェナントレン、アセナフテン、フルオランテン及びピレンであった。これらの化合物に遺伝毒性があるとは見なされていない。国際がん研究機関(IARC)は発がん物質には分類していない。これらのPAHsはまた、食品からしばしば検出されている。これらの物質には低い毒性があることから食品に適切とは考えられていない。これらの発生や毒性に関する入手可能なデータに基づき、欧州食品安全機関(EFSA)はPAHsの類縁化合物4種(PAH4、即ちベンゾ[a]アントラセン、ベンゾ[a]ピレン、ベンゾ[b]フルオランテン及びクリセン)を食品のPAHsの含有を示すインジケータとして十分であると結論付けた。 PAHsは、汚染飼料を摂取した後に動物の組織に蓄積する物質とは考えられていない。したがって、飼料中のPAHs汚染は、ヒトのPAHsに対する直接暴露とはならないが、潜在的にPAHsの代謝物に暴露する可能性がある。 CSは飼料と食品で同じ検査手順を用いることが論理的であると考えた。したがって、CSは2段階のアプローチを提案することとした。第1段階は、飼料について毒性や発生から見て適切と考えられるPAH4の検査を行う。次いで第2段階は、汚染源を調べる必要が認められる場合は、PAHsの範囲を拡大したグループについてPAHs類縁化合物のプロファイルを定めるための検査を行う。 CSは適切な4種のPAHs介入基準値を150μg/kg及び警戒態勢を取るレベルの値を50μg/kgとすることを提言する。警戒態勢を取るレベルの値とは、リスク管理者をして汚染源を調査し及び発生プロセスを確認する必要性について検討するなどリスク管理者が初動態勢を取るための値である。 科学的調査の枠組みで、CSは動物性食品に含まれるPAHsの代謝物を検査し、毒性学的見地から妥当性を評価することを提言するものである。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | ベルギー |
情報源(公的機関) | ベルギー連邦フードチェーン安全庁(AFSCA) |
情報源(報道) | ベルギー連邦フードチェーン安全庁(AFSCA) |
URL | http://www.favv-afsca.fgov.be/comitescientifique/avis/_documents/AVIS01-2014_FR_DOSSIER2013-20.pdf |