食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu03950670294 |
タイトル | 世界保健機関(WHO)、中国で発生した鳥インフルエンザA(H10N8)に係るファクトシートを発表 |
資料日付 | 2013年12月19日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 世界保健機関(WHO)は12月19日、中国で発生した鳥インフルエンザA(H10N8)について報じ、ファクトシートを発表した。概要は以下のとおり。 【主な事実】 ・ WHOは中国衛生当局から、重症肺炎患者から鳥インフルエンザA(H10N8)ウイルスが検出された旨正式に通知を受けた。 ・ 患者は江西省在住の73歳女性で、11月30日に入院し12月6日に死亡した。 ・ ヒトから同ウイルスが分離された初発症例となる。 ・ 患者は発病の4日前に生きた鳥を販売する市場に行った。多数の基礎疾患があった(免疫不全)。 ・ 家族等の接触者に感染の徴候はなく、地域内に同様の症例はない。 ・ 患者からウイルスが分離され、アクティブ・サーベイランスを通じて中国衛生当局から届出があった事実は、サーベイランス体制が奏功している証左である。 ・ 具体的感染源は不明。野鳥及び家きんがこのウイルスの宿主であることが知られており、更に散発的な症例が検出される可能性がある。 ・ 接触者の追跡等、調査を実施中で、サーベイランス範囲を拡大しているが、病気の被接触者やヒト間感染の証拠はこれまでのところない。 ・ WHOは中国当局と密接に連絡を取合い、重要な情報を入手次第発信する。 【既知の事実】 ・ 以前にも中国ではH10N8が野鳥及び家きんから検出されているが、ヒトから分離されたのは今回が初となる。インフルエンザ・ウイルスは予測不能の挙動を示すことがあるため、警戒と綿密な監視が必要。 ・ 中国以外では、1965年以降少なくとも6か国で鳥から検出されている(イタリア、米国、カナダ、韓国、スウェーデン、日本)。 ・ エジプトと豪州でヒトがH10N7亜型ウイルスに感染したとの届出が過去にあった。感染者の臨床徴候は穏やかで、いずれも回復している。 【公衆衛生上の勧告】 ・ 死鳥・病鳥と接触しない。子供を家きんに近づけない。 ・ 家きんの糞便や血液に汚染されていそうなものに触れない。 ・ 生や加熱不十分の家きん肉を食べない。家きんの肉は内部が70℃になる(中心部の赤身がなくなる)まで加熱調理し、調理済みの肉に生肉が触れないようにする。 ・ 生肉に触れた調理器具は洗浄してから再使用する。 ・ 手洗いの励行。特に家きんに触れた後、調理中、食前。 ・ 咳やくしゃみが出るときは口と鼻を覆う。 ・ WHOは現時点で旅行者に対し、いかなる具体的処置も推奨しない。 ・ 家きん、家きん製品(卵)及び豚肉は、加熱調理と調理時の取扱が適正であれば安全に喫食できる。 |
地域 | その他 |
国・地方 | その他 |
情報源(公的機関) | 世界保健機関(WHO) |
情報源(報道) | 世界保健機関(WHO) |
URL | http://www.wpro.who.int/china/mediacentre/factsheets/h10n8/en/index.html |