食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03910090149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、食品添加物としてのホウ酸(E 284)及びホウ砂(E 285)の再評価に関する科学的意見書を公表
資料日付 2013年10月24日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は10月24日、食品添加物としてのホウ酸(boric acid)(E 284)及びホウ砂(sodium tetraborate (borax))(E 285)の再評価に関する科学的意見書(2013年10月3日採択、52ページ)を公表した。概要は以下のとおり。
1. EFSAの「食品添加物及び食品に添加される栄養源に関する科学パネル」(ANSパネル)は、欧州連合(EU)域内で食品添加物として認可されているホウ酸(E 284)及びホウ砂(E 285)の安全性を再評価する科学的意見を提示する。これらの添加物は、チョウザメの卵(キャビア)の保存料として、ホウ酸の最大濃度を4g/kgとしてEU域内で認可されている。
2. これまでの評価は、食品科学委員会(SCF)によって1979年、1988年及び1992年に、国際連合食糧農業機関(FAO)/世界保健機関(WHO)合同食品添加物専門家会議(JECFA)によって1962年に、また、EFSA(2004
, 2005a
, b
, 2012)及びTemaNord(訳注:政府間組織の北欧閣僚理事会) (2002)によっても行われている。
3. ホウ酸及びホウ砂は、遺伝毒性の懸念を引き起こさないとANSパネルは結論づけた。ラット、マウス及び犬を用いた混餌投与試験によって、ホウ酸及びホウ砂が雄の生殖系に有害影響を及ぼすことが立証されている。ホウ酸に認められた有害影響は、他のホウ酸塩類(borates)の有害影響(ホウ素(boron)が毒性学的活性を有する元素であることを示している)と類似している。トキシコキネティクスに関するデータは、実験動物とヒトの間に差異を示していない。ANSパネルは、ラットを用いた発生毒性試験から算出したホウ素の無毒性量(NOAEL)の9.6mg/kg体重/日(訳注:ホウ素等量に換算した値)を根拠として、安全係数60を適用し、ホウ素のグループ一日摂取許容量(ADI)を0.16mg/kg体重/日に設定することが可能であると結論づけた。
4. 食品添加物としての用途に由来するホウ素への最大暴露量は、小児で0.04mg/kg体重/日、青年で0.01mg/kg体重/日、成人で0.01mg/kg体重/日、及び高齢者で0.01mg/kg体重/日である。食品添加物としての用途に由来するホウ素への推定暴露量は、消費者のみにおける最も高い95パーセンタイル値において、小児(訳注:3~9歳)では0.56mg/kg体重/日、青年(訳注:10~17歳)では0.37mg/kg体重/日、成人(訳注:18~64歳)では0.13mg/kg体重/日及び高齢者(訳注:65歳以上)では0.15 mg/kg体重/日になる。ANSパネルは、消費者の暴露量が当該グループADIを定常的に超過する可能性は低いと結論づけた。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/doc/3407.pdf