食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03840700303
タイトル 米国農務省(USDA)、オレゴン州で自生していた遺伝子組換え小麦の検出法を開示
資料日付 2013年6月14日
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概要(記事)  米国農務省(USDA)は6月14日、オレゴン州で自生していた遺伝子組換え(GE)小麦の品種を特定し、その検出法を貿易相手国に開示したと発表した。概要は以下のとおり。
 USDAの連絡局長(Office of Communications Director)は、オレゴン州で見つかったGE小麦に関する情報を更新した。その後の綿密な試験の結果、当該小麦はモンサント社が開発したMON71800という品種であることが確認された。公衆衛生や食品安全上の懸念はない。同社は2004年、当該小麦に由来する食品・飼料の安全性をめぐり、食品医薬品庁(FDA)と共同で任意協議を終えている。FDAとの協議手続が完了したということは、当該品種の安全性が現在市場にある非GE小麦と同等であることを意味する。
 USDAは5月3日、オレゴン州立大学の学者から、検査した植物試料がグリホサート耐性であるとの通知を受けて、本事案の調査に乗り出した。以来本日まで、本事案が1農場の1耕作地において生じた単独事案であって、これを逸脱するような情報は一切得ていない。これまでに収集した情報によれば、GE小麦が流通していることを示す徴候はない。調査官らは徹底的な精査を行ってきた。当該耕作地で小麦を収穫した人物や、農家に種子を販売した業者と面談し、販売した種子のサンプルと農家が収穫した種子のサンプル(2012年収穫分を含む)を入手した。サンプルの検査結果は、いずれもGE物質に対し陰性だった。面談調査は、今も地域内にある200戸ほどの栽培農家を対象に実施中である。
 USDAは6月13日、MON71800を検出するための系統に特異的なPCR(DNAベース)技法(モンサント社から5月23日に提供された)の妥当性を検証した。200個の種子中に1個という出現頻度でMON71800が混ざっていても、この技法で確実に検出できるとUSDAは判定した。なおUSDAは、この検証済みDNA検査技法を、要望のあった貿易相手国に提供している。
 日本、韓国、台湾等の大市場は、米国産ホワイト小麦の輸入を見合わせており、今後どのような対策を講じるべきか判断するため、米国当局者から提供される情報を注視している。USDAは調査の進展に応じて、引き続き情報を可及的速やかに提供し、科学本位の貿易決定を行うために必要な手段を貿易相手国に提供することを最優先する。

国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部 食品安全情報(化学物質)No.13/2013(2013.06.26)P21
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) 米国農務省動植物検疫局(APHIS)
情報源(報道) 米国農務省(USDA)
URL http://www.usda.gov/wps/portal/usda/usdamediafb?contentid=2013/06/0127.xml&printable=true&contentidonly=true