食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03840380314
タイトル ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、ヒトの尿中のグリホサート濃度が健康への懸念をもたらすレベルを大幅に下回っていた旨を公表
資料日付 2013年6月14日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は6月14日、ヒトの尿中のグリホサート濃度が健康への懸念をもたらすレベルを大幅に下回っていた旨(2013年6月14日付けBfR意見書No 014/2013)を公表した。概要は以下のとおり。
 ドイツ環境自然保護連盟(BUND)は、欧州18か国からの182人の尿検体について、除草剤有効成分のグリホサートの検査を行った。検出されたグリホサートの濃度は、最大で1.82μg/L尿であった。代謝物のアミノメチルホスホン酸(AMPA)の濃度は最大で2.63μg/L尿であった。
 BUNDによる当該検査結果は妥当であり、グリホサートのバックグラウンド暴露が示されたが、当該暴露は健康への影響が問題となる量をはるかに下回っていた。
 BfRは、尿検体から検出されたグリホサート量の健康影響評価を行った。検査結果が、汚染された食品の摂取によるものであれば、当該食品を介してのグリホサートの摂取は、健康への懸念となる濃度よりも、1
,000倍以上低い。
 尿での検出値は、グリホサートへの暴露による消費者の健康への影響は考えられないことを示唆する。さらに、AMPA濃度についても、毒性が低いことから懸念の根拠とはならない。
 グリホサートはドイツも含め世界中で認可されている農薬有効成分である。その使用により食品に残留農薬として含まれる可能性がある。法律が定める残留基準値を超えなければ、残留しても健康への懸念とはならない。残留基準値(MRL)は欧州の規則で定められている。
 グリホサートの残留物を食事を介して摂取した場合、その一定量(約30%)が腸管から吸収される。当該物質は基本的に尿と共に短時間で排出される。現時点では、ヒトの尿からグリホサートが検出されるのは予想の範囲内である。
地域 欧州
国・地方 ドイツ
情報源(公的機関) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
情報源(報道) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
URL http://www.bfr.bund.de/cm/343/glyphosat-im-urin-werte-liegen-unterhalb-eines-gesundheitlich-bedenklichen-bereichs.pdf