食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03830150149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、食品添加物としてのモンタン酸エステル類(E 912)の再評価に関する科学的意見書を公表
資料日付 2013年6月7日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は6月7日、食品添加物としてのモンタン酸エステル類(montan acid esters)(E 912)の再評価に関する科学的意見書(2013年5月16日採択、21ページ)を公表した。概要は以下のとおり。
1. 欧州委員会(EC)からの要請を受けて、EFSAの「食品添加物及び食品に添加される栄養源に関する科学パネル」(ANSパネル)は、食品添加物として使用された場合におけるモンタン酸エステル類(E 912)の安全性を再評価する科学的意見を出すよう依頼された。モンタン酸類は、酸化モンタンワックス(oxidised montan wax)から抽出され、エチレングリコール(ethylene glycol)、1
,3-ブタンジオール(1
,3-butanediol)又はトリオール類(triols)でエステル化されることにより、モンタン酸エステル類を形成する。モンタン酸エステル類は、生鮮果実類の表面処理剤としてのみ認可されている。
2. モンタン酸エステル類に特化したトキシコキネティクス(訳注:毒性試験における全身的暴露の評価)及び生殖発生毒性に関するデータは、利用可能ではなかった。短期及び亜慢性毒性、遺伝毒性並びに慢性毒性及び発がん性に関する利用可能なデータは、限られていた。慢性毒性及び発がん性に関する利用可能な試験において重要な欠陥が認められた。1990年代に要請されたデータ(すなわち、染色体異常のin vitro試験、生殖試験、催奇性試験、材料特性、不純物、PAH類(多環芳香族炭化水素類)の存在に関するデータ)は、提出されなかった。さらに、2012年のEFSAによるデータ公募に応じたデータの提出はなかった。
3. ANSパネルは、欧州化学物質庁(European Chemicals Agency)の登録物質に関するデータベースの中から、モンタン酸エステル類の評価に関連していると思われるいくつかの要約データを特定したが、これらの研究報告の原本をEFSAは利用できなかった。
4. ANSパネルは、毒性学的データベースにおけるこれらの制限に基づき、食品添加物としてのモンタン酸エステル類を評価することはできないと結論づけた。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/doc/3236.pdf