食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03820820475
タイトル フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)、除草剤グリホサート耐性遺伝子組換えセイヨウナタネ73496の市場流通認可申請について意見書を公表
資料日付 2013年5月24日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)は5月22日、欧州規則EC No.1829/2003に基づいて、除草剤グリホサート耐性遺伝子組換えセイヨウナタネ73496の輸入、加工、食品及び飼料として使用するための市場流通認可申請について競争・消費・不正抑止総局(DGCCRF)から諮問を受けて2013年2月27日付けで提出した意見書を公表した。
 セイヨウナタネ73496は、グリホサートN-アセチル基転移酵素4621(GAT4621)をコードするgat4621遺伝子を導入したものである。セイヨウナタネ73496はGAT4621たん白質の作用でグリホサートをアセチル化し、植物毒性を失活させる。
 セイヨウナタネ73496は、パーティクル・ガン法による直接細胞形質転換技術を用いて得られてものである。直鎖状DNA断片1コピーが、単一の遺伝子座に組み込まれて、gat4621遺伝子発現カセットの要素を構成している。挿入部位に隣接する植物のゲノム領域の配列は、両端それぞれ2
,000以上のヌクレオチドとなっている。これらの領域はセイヨウナタネのゲノムに相当する。親系と遺伝子組換え系の挿入部位の配列比較が提出されていない。遺伝子導入による特徴付けを完全にするために、遺伝子導入操作前後の挿入部位のより詳しい分析が必要である。
 導入遺伝子産物であるGAT4621たん白質にはグリホサートに対するアセチル基転移酵素(アセチルトランスフェラーゼ)活性があるので、特に子実や食用/飼料用副産物に含まれるグリホサート、N-アセチルグリホサート及びアミノメチルホスホン酸(AMPA)とN-アセチルAMPAの含有量が定量されていなければならないのに、定量されていない。
 セイヨウナタネ73496の分子特徴は、セイヨウナタネ73496の消費者のリスクを想起させるようなものを明らかにするものではなかった。
 しかし完全な分子特徴を得るためには、遺伝子導入前後のセイヨウナタネの遺伝子配列を比較した遺伝子導入部位のより詳細な分析が必要である。
 90日間亜慢性毒性試験で毒性作用が認められず、非遺伝子組換えセイヨウナタネを超えるアレルギー誘発性を示唆するような要素もない、又栄養面でも対照セイヨウナタネと比べて何ら相違はない。
 GT BIOTは、この書類(申請書)がよく資料でよく裏付けされ、製品の安全性評価に関するものについては完全に適合な手順を踏んだものであると考える。しかし、下記のデータに欠けるので当該セイヨウナタネ73496の安全性について決定できない。よってANSESは、否定的意見を付す。
・遺伝子導入部に関する分子特徴を補完する追加要素
・グリホサート及びN-アセチルグリホサートとその代謝物(AMPA及びN-アセチルAMPA)の含有量
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
情報源(報道) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
URL http://www.anses.fr/sites/default/files/documents/BIOT2012sa0265.pdf