食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu03801610305 |
タイトル | 欧州委員会(EC)健康消費者保護総局(DG SANCO)、健康及び環境リスクに関する科学委員会(SCHER)にカルシウムシアナミドの肥料としての使用によるヒトの健康及び環境に対する潜在的リスクについての意見を求める旨を公表 |
資料日付 | 2013年4月10日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州委員会(EC)健康消費者保護総局(DG SANCO)は4月10日、健康及び環境リスクに関する科学委員会(SCHER)にカルシウムシアナミドの肥料としての使用によるヒトの健康及び環境に対する潜在的リスクについての意見を求めることを公表した。 1. 背景 肥料に関する規則(EC) No 2003/2003により設立された肥料ワーキンググループは2012年11月19日、欧州連合(EU)加盟国数か国が要請した、カルシウムシアナミドのヒトの健康及び環境に対する潜在的影響について検討した。 非常に類似した物質であるシアナミドの植物保護製品(plant protection product:PPP)としての使用は、2008年以降禁止されている。当該PPP提出書類の評価の際に、作業者暴露並びに小型草食哺乳類に対する急性及び長期的なリスクに関する懸念が特定された。一式の書類が2009年にPPP規則の枠組みにおいて再び提出されたが、最終的に2011年末に企業によって撤回された。したがって、EU加盟国はシアナミドを含有するPPPを認可出来ない。 カルシウムシアナミドは土壌に使用された後、シアナミドと水酸化カルシウムに分解する物質である。本物質は肥料に関する規則(EC)2003/2003に従って販売可能である。これら2つの物質に類似点があることから、シアナミドに関して特定されたリスクはカルシウムシアナミドにも潜在的に当てはまるのではないかという懸念が加盟国数か国によって示されていた。 これらの懸念に対処するため、ECはSCHERに意見を求めるよう肥料ワーキンググループから要請された。 カルシウムシアナミドの使用に関する情報及び規則(EC)No 1107/2009に基づき行った評価において特定されたシアナミドに関する懸念部分の重要なレビュー及び科学的参照リストが製造企業から提供された。またECは加盟国に対し、2013年3月末までに取扱ったすべての情報を提供するよう求めた。 2. 考慮事項 (1) 現在の科学的証拠は、企業の資料に記載されている現在の推奨用量(キャベツに対し最大1 ,000kg/ha)でのカルシウムシアナミドの使用が最終消費者又は環境に有害であることを示すか? (2) SCHERが特定したリスクに関して、製造業者の推奨する保護措置はカルシウムシアナミドの安全な使用を確保するのに十分であるか? (3) 環境への潜在的な影響について、関連作物ごとで、どの程度の適用率であれば関連する土壌及び気候条件の下でいかなる有害影響も及ぼさないか? (4) カルシウムシアナミドの使用に関するリスクの科学的知見において大きな相違が特定された場合、SCHERはその相違を埋めるための提言を求められるか? 欧州食品安全機関(EFSA)の農薬有効成分シアナミドのリスク評価のピアレビューに関する結論(2010年10月21日付け)は以下のURLから入手可能。 http://www.efsa.europa.eu/en/efsaioumal/doc/1873.PDF |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州委員会(EC)保健衛生・食の安全総局(DG SANTE) |
情報源(報道) | 欧州連合(EU) |
URL | http://ec.europa.eu/health/scientific_committees/environmental_risks/docs/scher_q_104.pdf |