食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03740360295
タイトル 国際連合食糧農業機関(FAO)/世界保健機関(WHO)、水分含量が低い食品に関連する微生物学的危害データ及び専門家を公募
資料日付 2012年12月21日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  国際連合食糧農業機関(FAO)/世界保健機関(WHO)は12月21日、食品中の微生物学的危害評価合同活動(JOINT FAO/WHO ACTIVITIES ON RISK ASSESSMENT OF MICROBIOLOGICAL HAZARDS IN FOODS)において、水分含量が低い食品に関する微生物学的危害データ及び専門家の募集を公表した。概要は以下のとおり。
 当該食品では病原体が増殖しにくいことから、発症リスクは最小限に留まると考えられてきたが、過去数十年間に多くの国々において発生したサルモネラ集団感染事例は、水分含量の低い、そのまま喫食する食品の消費に関連していた。これらの食品は、チョコレート、生のアーモンド、朝食用シリアル類、乾燥香辛料及びシーズニング、パプリカ風味のポテトチップス、幼児用シリアル類、ピーナッツバター、ゴマ、乾燥ココナッツ、米やトウモロコシをパフ化した野菜風味のスナック菓子類などである。多くの場合、発症した際に摂取したサルモネラ属菌数は少なかった。また、腸管出血性大腸菌血清型O157:H7による疾病でも、ナッツ類などの水分含量が低い食品が関連している。こうした集団感染事例によって、低水分含量食品の生産における適切な衛生規範確保の必要性が強調された。
 2012年11月に行われた第44回Codex食品衛生部会(CCFH)において、「水分含量が低い食品に関する衛生規範の規格案」を作成することが合意された。当該規格案は、殺菌処理後に加工環境に暴露したり、殺菌工程がない製品又はサルモネラ属菌などに汚染される可能性のある低水分含量の材料が殺菌工程後に加えられる製品に暴露するような、水分活性0.85以下の食品における微生物学的ハザードの管理に適用される。当該作業をスムーズに遂行するために、CCFHはFAO及びWHOに対し、以下の点について科学的助言を求めた。
1.CCFHが最優先で考慮すべき水分含量が低い食品及び関連する微生物学的ハザード
2.特定された当該食品の範囲における微生物学的ハザードのリスク管理に関する情報、特に農業及び製造規範の役割、ハザード管理、及び当該食品に関連するリスク低減のための重要管理点の明確化
 FAO及びWHOは、入手可能な関連情報及びデータを全て収集するべく、データ要請への注意を喚起し、全ての利害関係団体が2つの機関に関連データ、特に公的に入手できないデータを提供してくれるよう、世界規模でデータ募集を公表した。
 データ及び情報の要件は以下のとおり
(1)最も消費されている水分含量が低い食品、及び順位付けにあたり必要な当該食品の詳細
(2)当該食品と関係づけられる食品媒介疾病の疫学データ
(3)当該食品の微生物汚染に関する情報
(4)当該食品と関連づけられる食品媒介ハザード管理に関する情報(当該ハザード低減のための農業及び製造規範強化も含む)
(5)実施されているモニタリング及び検査体制に関する情報
(6)リスク評価及びリスクプロファイル:水分含量の低い食品に関連する食品由来疾病を対象とするリスク評価又はリスクプロファイルの詳細及び参考文献
 FAO及びWHOは関連情報も求めており、政府、利害関係団体、医療関係者、学会、食品業界、消費者団体、研究所及び個人から、先述の分野における入手可能なあらゆるデータを募集する。公表未公表を問わないが、可能な限り出典は公表研究とする。
 関係資料は国連公用語で、2013年3月31日までに提出する。
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) 国際連合食糧農業機関(FAO)
情報源(報道) 国際連合食糧農業機関(FAO)
URL http://www.fao.org/fileadmin/user_upload/agns/news_events/Call_for_data_experts_low-moisture_20121221_final.pdf