食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03720370149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、農薬有効成分ジフルベンズロンについて提出された確認データの評価のピアレビューに関する結論を公表
資料日付 2012年9月7日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は9月7日、農薬有効成分ジフルベンズロン(diflubenzuron)について提出された確認データの評価のピアレビューに関する結論(2012年8月22日承認、2012年9月19日更新)を公表した。概要は以下のとおり。
1. 抄録
 農薬有効成分ジフルベンズロンについて、報告担当加盟国であるスウェーデンの担当機関が実施した初期リスク評価をピアレビューした後のEFSAの結論を報告する。本ピアレビューの実施は、哺乳動物毒性の確認データの提出及び評価の後に、欧州委員会(EC)によって要求された。本結論は、りんご、なし及びきのこ並びに森林に対する殺虫剤としてのジフルベンズロンの代表的用途の評価に基づいて出された。許認可のためのリスク評価(regulatory risk assessment)に用いることが妥当であると結論づけられた信頼できる評価項目(ピアレビューされた提出書類の中の利用可能な試験及び文献から得た)を示し、懸念を特定する。
2. 要約
 2012年7月の哺乳動物毒性に関する「農薬ピアレビュー会合」(PPR 92)において専門家らは、ヒト及びラットの代謝物としてのPCA(訳注:4-クロロアニリン(4-chloroaniline))を、ジフルベンズロンに暴露した後の一時的に分離できない代謝物とみなすことが望ましいと結論づけた。ラットは、遺伝毒性及び発がん性を有する可能性が認められない場合における、ジフルベンズロンに対するヒトの暴露の適切なモデルであると考えることが望ましい。しかし、発がん性試験における被験物質のバッチ中の発がん性不純物であるPCAの濃度がまだ不明であることが留意される。EFSAは2009年、すべての哺乳動物毒性試験における被験物質のバッチを代表的な規格と比較した規格及び同等性の評価がピアレビューされていないことについて、重要な懸念領域を特定した。EFSAは、発がん性試験における被験物質のバッチに含まれるPCAの濃度が不明であるため、この懸念領域は特に重要であると考えた。PPR 92の専門家らは、遺伝毒性発がん物質の閾値を推定することはできないため、残留物としてのPCAに暴露する可能性をアプリオリに(訳注:自明の理として)懸念とみなすことが望ましいと考えた。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/doc/2870.pdf