食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03710010314
タイトル ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、「食品を介して望ましくない物質を最も多く摂取している消費者は欧州のどこか?」と題する情報を公表
資料日付 2012年11月13日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は11月13日、「食品を介して望ましくない物質を最も多く摂取している消費者は欧州のどこか?」と題する情報を公表した(2012年11月13日付け、BfR意見書No 38/2012)。概要は以下のとおり。
 BfRは統一した暴露量の推定のための欧州研究事業に関与している。
 食品からのダイオキシン又はアクリルアミドの平均摂取量はどのくらいか?国によって差があるのか?食品中の有害物質量及び暴露リスクは欧州全体で同じか?
 それらの質問に対する答えは、国及び欧州レベルのリスク管理の基礎を形づくる。今までのところ、食品中の潜在的に有害な物質のデータ収集のための基準が統一されていないという課題が存在する。したがって、相対的なリスク評価は現在のところほとんど可能ではない。
 そうした事態が変わろうとしている。欧州における総合的研究事業である「トータルダイエットスタディ暴露」(Total Diet Study(TDS) Exposure)の目的は、比較が可能な基準値を使用して欧州の食品中の農薬の残留及び汚染物質の健康リスクを評価することである。この事業において、BfRは25か国の欧州のパートナーと共に、データ収集のための統一した及び標準化した方法を開発する。BfRは、統一されたデータ収集方法により、食品中の有害物質存在に関するデータの質が大きく向上し、リスク評価の不確実性の低減につながると考える。
 TDSとは、収集した食品中の重金属、ダイオキシン、PCB、アクリルアミドのような加工汚染物質及び食品添加物の濃度のデータを通じての方法である。TDSの強みの一つは、加工される前の食品が分析されるのではなく、消費者が実際に喫食する状態の食品が分析されることである。天然に存在することに加え、製造工程又はアクリルアミドの例のように個人の家で調理する際に、すなわち加熱調理又は油で揚げる際に生じるいわゆる加工汚染物質に関して特に意味をもつ。今までのところ、TDSのデータは欧州の数か国でのみ利用可能である。それら存在するTDSは異なる方法論の手法で得られたものである。この理由により、相対的なリスク評価の実行は困難である。
 この研究事業は、選択した物質に用いるこの事業で開発した方法論による5つの試験的研究を含む。BfRがドイツでの試験的研究の責任を負う。試験的研究は2012年に始まり2015年末までに完了する。この研究で、統一した方法論が確立し、また、限られた地域及び異なる季節での約150種類の食品の銅、マグネシウム、鉛のような選択した物質に適用される。さらなる試験的研究がチェコ共和国、フィンランド、アイスランド及びポルトガルで計画されている。
 この事業は、約600万ユーロ及び2012年2月から2016年1月までで欧州委員会(EC)により支援される。フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)がこの事業の総合調整の責任を負う。

国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部 食品安全情報(化学物質)No.24/2012(2012.11.28)P13
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html
地域 欧州
国・地方 ドイツ
情報源(公的機関) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
情報源(報道) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
URL http://www.bfr.bund.de/en/press_information/2012/38/where_in_europe_do_users_ingest_the_highest_quantities_of_unwanted_substances_via_food_-132105.html