食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03690790343
タイトル フランス衛生監視研究所(InVS)、衛生監視報告(BVS) イル・ド・フランス地域圏版、No.8、2012年10月号、2010年に発生した届出疾病特集号を発行
資料日付 2012年10月29日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  フランス衛生監視研究所(InVS)は10月26日、衛生監視報告(BVS:Bulletin de veille sanitaire) パリ盆地を中心とするイル・ド・フランス地域圏版、No.8、2012年10月号、2010年に発生した届出疾病特集号を発行した。食品に関すると思われる記事は以下のとおり。
1. ボツリヌス症
 2010年にフランスでは7件の集団ボツリヌス症の発生があり、患者数は24人であった。イル・ド・フランス地域圏ではパリの住民1人が患者として届け出られた。原因は食品である(A型毒素)。
2. 急性A型肝炎
 2010年にフランスで急性A型肝炎の患者1
,244人が届け出られた。このうちイル・ド・フランス地域圏の住民は324人(26%)である。イル・ド・フランス住民については患者324人中112人がパリで届出があり、当該地域圏の35%を占めた。(5行目)患者年齢中央値は29歳(生後6か月~101歳)で、男女比は2.7(男/女)であった。
 患者324人中の100人(31%)は発症前2~6週間に国外に出たことがある(38人は北アフリカのマグレブ地方)。患者60人については周辺に他のA型肝炎患者、特に家族にA型肝炎患者がいた(n = 42)。29人については3歳未満の子供が同居していた。そのほかには患者56人(17%)は貝類甲殻類を喫食しており、特にカキが多かった(n = 22)。
 A型肝炎届出率(罹患率)は100
,000人につき2.7人である。
3. リステリア症
 フランスで2010年に届出のあったリステリア症患者は312人で、このうちイル・ド・フランス地域圏は61人(19.5%)であった。
 イル・ド・フランス地域圏住民の患者の年齢中央値は61歳(17~99歳)で、男女比は0.7(男/女)であった。
 死亡率は10%(全国では20%)であった。感染経路は母子感染が22人(33%)あった。36人(61%)については慢性原疾患があったか又は免疫抑制治療を受けていた。
4. 集団食中毒(CFTI)
 2010年にフランス全土では1
,018件のCFTIが届け出られた。このうちイル・ド・フランス地域圏は162件(16%)であった。
 イル・ド・フランス地域圏のCFTIの162件中で入院を要する患者が1人以上出たものは23件である。死亡は0であった。
 CFTIの発生場所は、レストランが45%、家庭内が15%、医療養護機関が12%、子供の集団給食が10%、企業内従業員食堂が9%、宴会5%及びその他の集団給食が2%であった。
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス衛生監視研究所(InVS)
情報源(報道) フランス衛生監視研究所(InVS)
URL http://www.invs.sante.fr/content/download/48914/210489/version/9/file/bvs_idf_08_2012.pdf