食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu03690760149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、ウシ科動物の動物衛生サーベイランスに対する食肉検査の寄与について外部委託した科学的報告書を公表 |
資料日付 | 2012年10月26日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)は10月26日、ウシ科動物の動物衛生サーベイランスに対する食肉検査の寄与についてスウェーデン国立獣医学研究所(SVA)の研究者らに外部委託した科学的報告書(2012年7月18日容認、248ページ)を公表した。概要は以下のとおり。 1. この研究の目的は、(1)牛の食肉検査システムのモデルの開発において「動物衛生及び動物福祉に関する科学パネル」(AHAWパネル)のワーキンググループ(WG)を支援すること、(2)この食肉検査システムにおける特定の疾患及び福祉状態の検出確率を調べること、であった。疾病及び福祉状態のリストが当該WGから提示された。 2. 3つのシナリオ、すなわち(1)現行の欧州連合(EU)の法令に従って検査業務を実施する場合、(2)視診のみによる検査業務を行う場合、(3)仮定の公衆衛生リスクに基づくリスク分類によってその後の検査業務を行う場合が検討された。典型的な症例と軽症例の定義及び検出確率が専門家によって判断された。と畜前及びと畜後の食肉検査における全体的な検出確率、並びに牛群から検出できた患畜/擬似患畜の割合、あるいは設定有病率以上に患畜が存在する場合における1例以上の感染患畜の検出確率が推定された。5種類の疾病と福祉状態について、他のサーベイランスに対する食肉検査の相対的有効性が調べられた。 3. 現行の検査を「視診のみ」に変更することにより、食肉検査における呼吸器疾病、嚢虫症、並びにとりわけ肝蛭症及び牛結核病の軽症患畜の検出確率が著しく低下したことが調査結果によって示される。同様に、嚢虫症及び牛結核病の検出率において著しい低下が見られた。視診のみの検査に変更することにより、検討された外来疾病のサーベイランスに影響があるとは考えられなかった。公衆衛生リスクによるリスク分類の効果は限られていたが、嚢虫症及び牛結核病については影響がまた見られた。 4. 全体的なサーベイランスシステム内における食肉検査の役割は、肢蹄障害(乳牛にとって重要な福祉問題)及び臨床的所見によるサーベイランス(臨床サーベイランス)が少ない又はない場合における肝蛭症の検出において、比較的大きいことが判明した。食肉検査は、口蹄疫やブルータングの検出確率が高いと考えられたが、臨床サーベイランスも同様に検出確率が高かった。管理プログラムは、牛群における牛結核病の患畜の特定においてより効果的であるが、それでもなお食肉検査は、管理プログラムを評価するための重要な品質パラメータとして役に立つであろう。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
URL | http://www.efsa.europa.eu/en/supporting/doc/322e.pdf |