食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03610610149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、「シュマーレンベルグ」ウイルスの疫学データの分析及び影響評価の科学報告書を公表
資料日付 2012年6月14日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は6月14日、「シュマーレンベルグ」ウイルス(SBV)の疫学データの分析及び影響評価の科学報告書を公表した(89ページ、2012年6月13日承認)。概要は以下のとおり。
 当該科学報告書は、ドイツで最初に検出され「シュマーレンベルグ」と仮に命名されたウイルスによる感染の影響を、動物衛生、畜産、動物福祉の面から全体的な評価を提示するものである。2012年5月中旬時点で、欧州では3
,745か所の農場でSBVが確認された。SBVは牛、めん羊、山羊、水牛から検出されており、またSBV抗体はシカから検出されたが、他の動物種の感染は出ていない。
 今回の調査でも、欧州疾病予防管理センター(ECDC)が実施した最初の評価にある、SBVがヒトにリスクをもたらす可能性は極めて低いことを支持する結果となった。
 感染経路については、昆虫学的調査において野外採取したヌカカ(Culicoides obsoletus)からSBVが確認された。現在、経胎盤感染または昆虫媒介経路以外の感染経路を示す証拠はない。
 感染届出のあっためん羊農場の最大の比率は国では4%、地域では7.6%で、一方、牛農場は国、地域ともに1.3%未満であった。モデルを用いてのSBV影響評価の結果、SBVが確認された農場の地域では、高い感染率及び感染後の免疫獲得から想定して、2012~2013年の牛及びめん羊の出産期の影響は低くなると考えられる。しかし、2011年の冬をSBVが生残したと想定すると、媒介昆虫の移動に適当な気温となった未感染地域に感受性集団(牛、めん羊)が高い密度で存在すれば、SBV感染が広がる可能性がある。
 当該報告書は以下のURLから入手可能。
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/doc/2768.pdf
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/2768.htm