食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03560010294
タイトル 世界保健機関(WHO)、水銀に係るファクトシートを発表
資料日付 2012年4月2日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  世界保健機関(WHO)は4月2日、水銀に係るファクトシートを発表した。食品安全に関係する部分の概要は以下のとおり。
1. 水銀は種々の形態で存在する。元素(金属)及び無機の水銀には職業を通じて、また有機水銀(メチル水銀)には食事を通じて暴露する。形態により毒性が異なり、神経系、消化器系、免疫系、肺、腎臓、皮膚、眼に及ぼす影響度が異なる。
2. 環境中で水銀は細菌によりメチル水銀に変化し、魚貝に生体内蓄積(bioaccumulate)される。またメチル水銀は生物濃縮(biomagnify)される。例えば、プランクトンを摂取して体内に水銀が蓄積された小型魚を大型の捕食魚が多量に捕食することで水銀濃度は一層高くなる。
3. 人は種々の環境下であらゆる形態の水銀に暴露するが、主な暴露源は、有機化合物であるメチル水銀が含まれた魚貝類の喫食と製造工程における水銀蒸気の吸入である。加熱調理しても水銀を除去することはできない。
4. 総じて水銀の作用に敏感なグループとして、胎児と慢性暴露集団の2グループがある。前者は母親の魚貝類摂取が暴露源で、発達途上の脳・神経系に有害な影響が及ぶ。メチル水銀の主な健康影響は、神経の発達が阻害される点にある。よって胎児期に暴露した子供は、認知思考、記憶、注意、言語、運動・視覚空間識といった諸機能が冒されることがある。慢性暴露グループには、漁業で生計を立てる集団や職業暴露集団がある。漁業集団では、子供1
,000人当たり1.5人~17人が水銀汚染魚の摂取に起因する認知障害(軽度精神発達遅滞)を示す例がある(ブラジル、カナダ、中国、コロンビア、グリーンランド)。
5. 水俣病の事例紹介(略)
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) 世界保健機関(WHO)
情報源(報道) 世界保健機関(WHO)
URL http://www.who.int/mediacentre/factsheets/fs361/en/index.html