食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu03530080149 |
| タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、食品中のテトラブロモビスフェノールA (TBBPA)とその誘導体類に関する科学的意見書を公表 |
| 資料日付 | 2011年12月19日 |
| 分類１ | - |
| 分類２ | - |
| 概要（記事） | 欧州食品安全機関(EFSA)は12月19日、テトラブロモビスフェノールA (Tetrabromobisphenol A: TBBPA)及びその誘導体類に関する科学的意見書(2011年11月29日採択)を公表した。概要は以下のとおり。 1. EFSAは、食品中のTBBPA及びその誘導体類に関する科学的意見を出すよう欧州委員会(EC)から求められた。TBBPA及びその誘導体類は、難燃剤として広く使われている。TBBPAは、エポキシ樹脂及びポリカーボネート樹脂に共有結合した反応性難燃剤として主に使用される。TBBPAの誘導体類は、ポリマーの製造における反応性中間体あるいは添加中間体として使用される。 2. 2007年から2010年にわたる344件の食品試料中のTBBPAの分析データが欧州2ヶ国(ノルウェーとスペイン)からEFSAに提出された。試料はすべて「魚類及びその他の水産食品」の食品グループに含まれ、分析結果はすべて定量限界(LOQ)(約1ng/g湿重量)未満として報告された。 3. 妊娠中、出生後あるいは成人期における単回投与又は反復投与した様々な実験デザインを用いて、TBBPAの毒性学的試験が実施されている。主な標的は、甲状腺ホルモン恒常性である。TBBPAに遺伝毒性はない。TBBPAに発がん性がある可能性を示す兆候はない。「フードチェーンにおける汚染物質に関する科学パネル」(CONTAMパネル) は、重要な評価項目としての甲状腺ホルモンの変化について報告された、当該影響を暴露群において示す実験動物数を対照群と比較して10％増加させるベンチマーク用量の90％信頼区間の下限値(BMDL10)を16mg/kg体重と特定した。CONTAMパネルは、データベースの限界及び不確実性のため、健康影響に基づく指標値 (Health based guidance value) の設定にこのベンチマーク用量の90％信頼区間の下限値(BMDL)を用いるのは不適当であると結論づけ、TBBPAの健康リスク評価に暴露マージン(MOE)手法を用いた。 4. CONTAMパネルは、MOEが大きいという観点から、欧州連合(EU)におけるTBBPAへの現在の食事経由暴露量は健康上の懸念を引き起こさないと結論づけた。また、母乳を経由した乳児の暴露量も健康上の懸念を引き起こさない。ハウスダスト由来のTBBPAに対する(特に幼児の)追加的な暴露量が健康上の懸念を引き起こす可能性は低い。 |
| 地域 | 欧州 |
| 国・地方 | EU |
| 情報源（公的機関） | 欧州食品安全機関（EFSA） |
| 情報源（報道） | 欧州食品安全機関（EFSA） |
| URL | http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/doc/2477.pdf |