食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03460440464
タイトル オーストリア保健・食品安全局(AGES)、「なぜヒョウタンは食べられないのか?」を公表
資料日付 2011年10月21日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  オーストリア保健・食品安全局(AGES)は10月21日、「なぜヒョウタンは食べられないのか?」を公表した。概要は以下のとおり。
 ヒョウタンを含むウリ科植物は世界中で各国固有のものがあり、広く利用されている。数千年の間に、ヒトは苦い野生植物から、苦みの少ない品種を選択して増やしてきた。ウリ科植物には、きゅうり、かぼちゃ、ズッキーニ、メロン及びすいかが含まれている。
 すべてのうり科植物が食べられるのではない!
 観賞用ウリ科植物((独)Zierkurbisse)は苦み成分を含んでいる。
 観賞用ウリ科植物は苦み成分であるククルビタシンを含んでいる。この物質は嘔吐と下痢を伴う重篤な胃及び腸不全を引き起こす可能性がある。この植物毒は、非常にまれに死亡に至るほどの食中毒を招くことがある。ククルビタシンはウリ科植物及びゴマノハグサ科(例えば、オオバコ)に含まれる苦み成分である。ククルビタシンは四環式テルペノイドのグループに属しており、40種類の種々のククルビタシンがあり自然に産生する。これらの苦み成分は、昆虫の攻撃から植物を保護し、同時に昆虫のステロイドホルモンに拮抗作用し、それらの成長を阻害する。また、特にククルビタシン B、D、EI及びQでは抗がん作用の研究が実施されている。
 消費者はそのウリ科植物を少量生で試食することにより、苦いかどうかは簡単にすぐに知ることができる。無害のウリ科植物は、無味又は甘味がある。注意すべきは、特に趣味の菜園で栽培されている場合又は他のヒトから提供されたウリ科植物である。多くの菜園では、食用と観賞用のものを混植するので、交雑が起こる可能性がある。採取された種子により、翌年には苦味のあるものができる可能性がある。
地域 欧州
国・地方 オーストリア
情報源(公的機関) オーストリア保健・食品安全局(AGES)
情報源(報道) オーストリア保健・食品安全局(AGES)
URL http://www.ages.at/ages/ernaehrungssicherheit/pflanzliche-lebensmittel/zierkuerbis/