食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu03450460344 |
タイトル | ベルギー連邦フードチェーン安全庁(AFSCA)、ヒトの鶏肉摂取によるセファロスポリン耐性大腸菌暴露について意見書を発表 |
資料日付 | 2011年10月11日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | ベルギー連邦フードチェーン安全庁(AFSCA)は10月11日、ヒトの鶏肉摂取によるセファロスポリン耐性大腸菌暴露について自ら評価を実施し、意見書を9月16日付で出したことを発表した。概要は以下のとおり。 セファロスポリン系抗生物質に対する大腸菌(E.coli)の耐性獲得は次第に肉用鶏の分野で問題となってきている。現在ベルギーにおいて肉用鶏から分離した大腸菌の約36%がセファロスポリン系抗生物質に耐性があり、肉用鶏の約60%がセファロスポリン系抗生物質耐性の大腸菌を1種または複数種保菌している。 セファロスポリン系抗生物質耐性大腸菌の摂取によるヒトのリスクは、主として耐性遺伝子がヒトの腸内の潜在的病原性のある他の菌に移行することである。家きんのセファロスポリン系抗生物質耐性大腸菌株のヒトへの感染は、実際には非常にまれである。 以上の理由から、科学委員会は、食品の安全性の観点から、鶏肉を摂取することによる鶏の細菌のセファロスポリン系抗生物質耐性がヒトの消化器官内細菌へ移行する可能性を研究するために、ヒトのベルギー産鶏肉摂取によるセファロスポリン系抗生物質耐性大腸菌暴露量を評価するリスク定量分析モデルを作成した。 結果は、鶏肉が含まれた食事の約1.5%に1 ,000cfu以上のセファロスポリン系抗生物質耐性大腸菌が存在することが示された。この暴露量が消費者の健康に与えるリスクは、知見の欠如及び感染に必要な用量摂取された大腸菌のセファロスポリン系抗生物質耐性がヒトの腸内細菌叢に平行移行するために必要な影響因子に関する定量的データがないことから、現在のところ評価できない。 このモデルでは、暴露は主に台所で起きる交差汚染によるもので、このことから鶏肉の調理には適正衛生規範を守る必要性を示すものとなっている。セファロスポリン系抗生物質耐性大腸菌への消費者暴露に関する他の重要な要素は(elements)は、一次産品の(大腸菌総数に対する)セファロスポリン系抗生物質耐性大腸菌の割合及び大腸菌による枝肉や肉片の総汚染量である。このことは、一次産業における抗生物質に関する適正な使用と食肉処理場における適正衛生規範の遵守によって、鶏肉接触によるセファロスポリン系抗生物質耐性大腸菌暴露リスクを大幅に低減できることを意味している。 最後に、AFSCA科学委員会は、抗生物質問題をさらに詳細に調査するため及び畜産分野における抗生物質の適正な使用を促すための助言をしている。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | ベルギー |
情報源(公的機関) | ベルギー連邦フードチェーン安全庁(AFSCA) |
情報源(報道) | ベルギー連邦フードチェーン安全庁(AFSCA) |
URL | http://www.favv-afsca.fgov.be/comitescientifique/avis/_documents/AVIS08-2011_FR_DOSSIER2010-15.pdf |