食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu03440060208 |
タイトル | オーストラリア・ニュージーランド食品基準機関(FSANZ)、アクリルアミドに関するファクトシートを公表 |
資料日付 | 2011年9月26日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | オーストラリア・ニュージーランド食品基準機関(FSANZ)は9月、アクリルアミドに関するファクトシートを公表した。その概要は以下のとおり。 アクリルアミドと食品(最終更新日2011年9月) 1. アクリルアミドとは何か? アクリルアミドは調理(加熱)中に炭水化物を含む食品中で形成される化学物質である。2010年にFAO/WHO合同食品添加物専門家会議(JECFA)は、アクリルアミドについて、実験動物において発がん要因となりうる証拠があると判断した。アクリルアミドは、ヒトではがんの原因であるという直接的な証拠はないが、FSANZを含む食品規制監視機関は暴露を減らすべきだとの意見に同意している。 2.オーストラリア及びニュージーランド人はアクリルアミドにどのように暴露されているか? アクリルアミドが主に含まれている食品は、揚げたりあるいは焼いたりしたじゃがいも製品、コーヒー、甘いビスケットやトーストしたパンを含む穀物ベースの製品である。オーストラリア及びニュージーランド人は(辛い)ポテトチップス、コーヒー、トースト、甘いビスケット及びビスケットタイプの朝食用シリアル中のアクリルアミドに暴露される可能性が最も高い。 3.食品中のアクリルアミドを減少させるために何がなされているか? 新しい農業技術や加工技術において、調理温度を下げたり、アクリルアミドの形成を減少させる酵素を用いたり、還元糖の量を減らした原料を得るなどによってアクリルアミドのレベルを低下させることが検討されている。しかし、味を変えることなくコーヒーなどの幾つかの食品中のアクリルアミドを減少させることは難しい。FSANZは、次回のオーストラリアの食事調査で現在アクリルアミドの摂取に最も大きく関わっている食品を見つけ、消費者の食事暴露を評価し続けるであろう。FSANZはまた、業界がアクリルアミド形成を減少させる酵素を使用することを促進及び支援し、「Food and Drink Europe」が作成した「アクリルアミド・ツールボックス」の採用を強く求めている。FSANZ及びニュージーランド農林省(NZMAF)は食品中のアクリルアミドを減少させるためのコーデックス実践規範を作成するコーデックスワーキンググループに参加している。国際食品規制監視機関はアクリルアミドのレベルを減少させるため業界と協力し、NZMAFはまた、ニュージーランド人におけるアクリルアミド摂取に関わる食品の追跡調査を行い、食事暴露を再評価している。 4.どのようにアクリルアミドを減らして食べることができるか? (1)常にメーカーの調理指示説明書に従うこと―多くのメーカーは食品中のアクリルアミドレベルを減少させる指示説明書を備えている。 (2)ポテトチップスは明るい黄金色に調理(加熱)し、最高温度は油で揚げる場合は175℃とし、焼く場合は230℃にする。 (3)じゃがいもを8℃より低い温度で貯蔵してはいけない。なぜならアクリルアミド形成を促進するからである。 (4)揚げる前に数分間野菜を洗ったり付け洗いをする―これによりアクリルアミド形成を促進する成分を減少できる。 (5)パンやその他の食品は味を損なわない程度に軽く焼くと、パンの耳はあまり高レベルのアクリルアミドを含まない。 |
地域 | 大洋州 |
国・地方 | 豪州 |
情報源(公的機関) | 豪州・NZ食品安全庁(FSANZ) |
情報源(報道) | 豪州・NZ食品基準機関(FSANZ) |
URL | http://www.foodstandards.gov.au/consumerinformation/acrylamideandfood.cfm |