食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu03430030314 |
タイトル | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、狩猟で鉛の弾丸を使用した野生獣肉の鉛負荷に関する意見書を公表 |
資料日付 | 2011年9月19日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は9月19日、狩猟で鉛の弾丸を使用した野生獣肉の鉛負荷に関する意見書(2010年12月3日採択)を公表した。概要は以下のとおり。 欧州食品安全機関(EFSA)は、2010年に公表した科学的意見書において、欧州の住民の新たな鉛暴露データ及び重金属の毒性影響に関し体系的に評価した。モデル計算により、国際的に設定されている現行の暫定耐容週間摂取量(PTWI)は、食品からの鉛暴露から消費者を十分守るための健康リスク評価のための参照値としては、もはや適切でないとした。 この結果を受けて、鉛の弾丸が使用された野生獣肉中の鉛含有量が消費者に健康リスクを生じるかどうかの疑問が生じ、BfRは以下の評価を実施した。 BfRは、食品からの鉛摂取及び摂取量による毒性影響のいくつかのモデル計算を実施した。これらのモデル計算では、摂取量、摂取グループ及び鉛を含む種々の食品、特に野生動物由来食品についても考慮し相関性をみた。2009年にドイツで実施された研究プロジェクト(LExUKon-Projekt)における環境汚染物質の摂取データを計算のベースとした。これによると、消費者は主に穀類、野菜、果実及び飲料から鉛を摂取している。成人が食品から摂取する鉛の量は非常に多く、EFSAが評価モデルの基においている腎機能に影響がある可能性がある。 ドイツでは、消費者は野生獣肉を平均して約2g/日(年に1~2回の野生獣肉)摂取しており、この量であれば穀類、野菜、果実及び飲料からの摂取に比べ重要ではない。 一方、胎児及び7歳までの子どもは感受性が高く、少量の鉛で神経系の発達について健康への悪影響を与える可能性がある。 したがって、BfRは、鉛の弾丸を使用した野生獣肉の摂取を7歳未満の子供、妊娠中の女性及び妊娠可能年齢の女性は避けることを勧告する。 EFSA及びスイスのデータによれば、狩猟家は年間50人前(EFSA)~90人前(スイス)摂取しているので、狩猟家及びその家族に対する健康影響のリスクは特に高い。 BfRは鉛の弾丸で撃たれた野生獣肉に関する健康リスクを強く注意喚起し、鉛を食品となる野生獣肉に残さないような狩猟弾丸を使用するよう勧告する。 なお、本件に関するプレスリリースがBfRから9月19日に公表されている。概要は以下のとおり。 野生動物は鉛の弾丸により強く鉛の負荷を受けている。ドイツにおいては他の食品経由の鉛暴露量が既に比較的高くなっているため、野生獣肉を定期的に摂取すれば消費者への健康に悪影響を与えることになる。毎週野生動物を摂取するような消費者グループ、特に狩猟家には高いリスクがある。特に危険にさらされているのは、少量でも健康影響のある胎児及び7歳までの子供である。 http://www.bfr.bund.de/de/presseinformation/2011/32/bleihaltige_munitionsreste_in_geschossenem_wild_koennen_fuer_bestimmte_verbrauchergruppen_ein_zusaetzliches_gesundheitsrisiko_sein-127254.html |
地域 | 欧州 |
国・地方 | ドイツ |
情報源(公的機関) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR) |
情報源(報道) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR) |
URL | http://www.bfr.bund.de/cm/343/bleibelastung-von-wildbret-durch-verwendung-von-bleimunition-bei-der-jagd.pdf |