食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu03420490104 |
タイトル | 米国疾病管理予防センター(CDC)、豚由来のA型インフルエンザウイルス(H3N2)をヒトから初めて同定と発表 |
資料日付 | 2011年9月2日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 米国疾病管理予防センター(CDC)は9月2日、豚由来のA型インフルエンザウイルス(H3N2)をヒトから初めて同定したと発表した。概要は以下のとおり。 A型ウイルスはヒト、豚、野鳥等多くの動物種間に定着しており、ヒトの鳥由来ウイルス(H5N1/H7N7)感染や豚由来ウイルス(H1N1/H1N2/H3N2)感染など、ヒトと動物間で散発的に感染が生じている。遺伝子解析を行えば、動物由来ウイルスと季節性インフルエンザウイルスを識別できる。本報告書は、2011年8月に児童2人(インディアナ州とペンシルバニア州)から同定された豚由来ウイルスA(H3N2)の2症例について解説している。 当該ウイルスは2人以外からは検出されていないが、両者の間に疫学的な関係はない。過去に検出された8件の豚由来A(H3N2)ウイルスと似てはいるが、今回検出されたウイルスは、8つの遺伝子セグメントのうちの1つ(マトリクス[M]遺伝子)が2009インフルエンザA(H1N1)になっている点が独特である。マトリクス(M)遺伝子を獲得したということは、今回のウイルスが「リアソータント(遺伝子再集合体)」(訳注:組換えを起こして新たな能力を獲得すること)であることを示している。なぜならこのウイルスには、1998年以来北米の豚間で循環している豚由来A(H3N2)の遺伝子と、2009年のH1N1インフルエンザ流行時にヒトから豚に感染したとみられる2009A(H1N1)の遺伝子が混在しているからである。2009A(H1N1)とその他の豚インフルエンザA型ウイルスの再集合(reassortment)は、これまで豚でしか報告されていない。 豚との接触後にインフルエンザを発症した疑いのある患者を診察する場合、臨床医は鼻咽頭スワブを採取して州立試験所での診断を急ぐとともに、ヒトの感染を速やかに抑えるため、ノイラミニダーゼ阻害剤を用いた経験的抗ウイルス治療を検討すべきである。 |
地域 | 北米 |
国・地方 | 米国 |
情報源(公的機関) | 米国/疾病管理予防センター(CDC) |
情報源(報道) | 米国疾病管理予防センター(CDC) |
URL | http://www.cdc.gov/mmwr/preview/mmwrhtml/mm60e0902a1.htm?s_cid=mm60e0902a1_w |