食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03411400314
タイトル ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、食品及び飼料におけるマイコトキシンに関するパンフレット「消費者として私はなにを知るべきか?」を公表
資料日付 2011年8月4日
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概要(記事)  ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は8月4日、食品及び飼料におけるマイコトキシンに関するパンフレット「消費者として私はなにを知るべきか?」を公表した。概要は以下のとおり。
 マイコトキシンは、かびの二次代謝産物で、脊椎動物においてごく少量でも毒性影響を及ぼす可能性がある。マイコトキシンによって引き起こされる疾患は、かび中毒(Mykotoxikose)と呼ばれている。これに対し、きのこの有毒成分はきのこ毒と呼ばれる。
 250種類以上のかびは約300種類のマイコトキシンを生成する。マイコトキシンとして代表的なものは以下のとおり。
 アフラトキシン、オクラトキシン、麦角アルカロイド類、フザリウムマイコトキシン(トリコテセン、フモニシン、ゼアラレノン)、パツリン及びアルテルナリア属毒素。
Q1.マイコトキシンはどのような作用を引き起こすのか?
A1.細菌毒素はタンパク質で、抗原抗体反応を引き起こすが、マイコトキシンの分子量は抗体を産生させるには小さく、免疫系による防御を引き出すことはない。マイコトキシンの毒性作用は、毒物により急性及び/又は慢性毒性となる。
 動物における急性毒性の症状は、肝臓と腎臓の損傷、中枢神経系への影響、皮膚や粘膜の損傷、免疫系障害、ホルモン様効果、嘔吐、食欲不振、下痢である。
 慢性毒性として、発がん性、変異原性(遺伝毒性)、催奇形性(胚の奇形)が挙げられている。
Q2.食品におけるマイコトキシンはどのようにして食品に生じるのか?
A2.略
 なおマイコトキシンは熱に対し非常に安定であり、通常の食品加工工程では基本的に破壊されない。
 更に、食品中のマイコトキシン汚染を減らすための16の黄金則を附している。主なものは以下のとおり。
1.食品はできるだけ新鮮なものを購入し、すみやかに消費する。買いだめはしない。
7. 本当のかびによる汚染と分けるために、無害なかび熟成チーズ(例:ロックフォール、カマンベール)は常に別々の包装で貯蔵すべきである。
11.かびの生えた果物のジャムとゼリーは原則的に廃棄する必要がある。開封したダイエットジャム(低糖度)はかびが発生しやすいため、常に冷蔵庫に保管し、かびが生えたら直ちに破棄する必要がある。
16.汚染された製品を動物に絶対与えてはならない。マイコトキシンはヒトと同様動物にも損傷を与える。
地域 欧州
国・地方 ドイツ
情報源(公的機関) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
情報源(報道) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
URL http://www.bfr.bund.de/cm/350/mykotoxine_in_lebens_und_futtermitteln.pdf