食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03410850344
タイトル ベルギー連邦フードチェーン安全庁(AFSCA)、伝統的真鍮製ティーポットの金属溶出リスクに関する意見書附属書を発表
資料日付 2011年8月1日
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概要(記事)  ベルギー連邦フードチェーン安全庁(AFSCA)は8月1日、伝統的真鍮製ティーポットの金属溶出リスクに関する意見書附属書を発表した。
 現実的な消費シナリオ(当該ポットで15分間煎じたお茶又はレモンティーを1日4杯飲む)に基づくと、体重60kgのヒトの鉛の一日摂取量は1.7~320μg/kg体重となる。欧州食品安全機関(EFSA)が設定したベンチマーク用量信頼下限値(BMDL)に基づくと(EFSA、2010)、この摂取量は1より非常に低い暴露マージン(MOE)に相当するもので、公衆衛生に対する潜在的リスクが重大であることを示すものである。加えて、ティーポットからの鉛暴露は慢性暴露であることが経験的に明らかである。
 ニッケルについても同様に、相対的に高い暴露量、即ち、お茶及びレモンティーで世界保健機構(WHO)が設定した毒性参照値0.7mg/kg/日(WHO、2005年)に比べて5~14.8倍も高い暴露量が観察された。研究対象の他の金属の溶出量はそれほどでもなかった。
 バイオモニタリングを含む包括的研究が唯一、伝統的真鍮製ティーポット使用がリスクであることをきちんと調べることができるとしても、このようなティーポットの使用を控えるよう及びこのタイプのティーポットの販売を禁止するよう勧告するものである。加えて、このタイプのティーポット以外にも、食品と接触する調理用具や食器(例えばタジーヌのようなセラミック製ポットや皿)で、その使用方法が民族文化によって定まっているものも金属元素の暴露から見れば重大なリスク要因である。従って、このような食品と接触する調理用具や食器のリスクについて強調した行政通知を出すことを勧告する。更にAFSCAの管理プログラムに、食品と接触する同じような伝統工芸品やセラミック製品についても金属元素溶出(鉛のみならずニッケルを含むその他の金属)を考慮しなければならない。
地域 欧州
国・地方 ベルギー
情報源(公的機関) ベルギー連邦フードチェーン安全庁(AFSCA)
情報源(報道) ベルギー連邦フードチェーン安全庁(AFSCA)
URL http://www.favv-afsca.fgov.be/comitescientifique/avis/_documents/AVIS06-2011_FR_DOSSIER2011-07.pdf